■OLIVIA once again - three NATION

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OLIVIA once again - three NATION
Release 2004/6/16

3人組R&B / Hip Hopグループ、
m-flthree NATIONが2004年に発表した4thシングル。

曲名通り、杏里オリビアを聴きながら
サンプリングしたメロウチューン。
ネタ使いが大胆ながら非常に巧妙で驚かされます。



日之内のレビュー時に、昨今安易に取り入れられるサンプリングに関して少し苦言を論じたのですが、
その時に思い出したthree NATIONの懐かしのシングル曲をレビュー。
彼女ら、もう2年以上音源をリリースしてませんが…生きてる?


サンプリング元は曲名通り、今から30年前、1978年に流行したオリビアを聴きながら - 杏里
今も尚色あせない名曲に宿る息吹を引き継ぎながら、新しい魂を吹き込ませています。

このネタ使いの際に特徴的であるのが、冒頭から挿入されている、杏里のボーカルを
オートチューンで加工したサンプリングボイス。
原曲から経過した時間を感じさせる、機械音風にあしらわれているのですが
この演出が今聴いても斬新で非常に効果的。
時間の流れという原曲のテーマを生かしつつ、ここまで昇華させるなんてこれはアイディアの勝利ですね。

疲れ果てたあなた 私の幻を愛したの
の使い方なんて、見事だな〜なんて思います。


ネタの使い方だけでなく、楽曲のほうもいい意味で当たり障りが無いので原曲への思い入れが
強い方も、すんなりと受け入れられると思いますよ。
特にボーカルJUNのメロウな歌唱は、この曲にピッタリ合ってます。
2人で半人前のVERBALもどきのラッパー陣は……まあ、この曲に限っては邪魔になるほどではないですw




やはりカバー・サンプリングなど過去の偉業に手をつける際には、それ相応の覚悟と敬愛を
自覚し表現仕切れるまでに至れないならば、自重してもらいたいものです。
そういった『原曲への愛』と『自分達への挑戦』という決して容易ではない両要素を、本曲で
three NATIONは十二分に示してくれていますし、
今後への彼女らの自信に繋がったことでしょう。(今活動してないですけど)

反対に、昨今の猫も杓子もサンプリング・カバーブームはそんなチャレンジ精神も敬愛心も
微塵にも感じられません。
自分自身は音楽に対して何一つ挑戦してみせる様子も見せずに、
過去の遺産にすがり付いて上手いこと地位とお金だけ得ようと企むその下劣な精神。
見苦しいと言ったらありゃしないですね。

巷でたたき売りされている安易なオムニバス・カバーアルバムだけでなく、
今以上にCD会社・アーティスト間でこの商法が広まらないか心配でなりません。



…とここまで感情に任せて書いた後に、サンプリングはHip Hopシーンにおける基本ともいえる手法だと
言う事実に今更ながら思い立ったわけですがw、
サンプリング元の曲『だけ』を堂々と宣伝してシングルカットする現在のシーンの有様も、
なんだか違うと思うのですよ。



あ、因みにthree NATIONはこの曲でも当然売れてないですw
この後のアルバムも、m-floモドキと言って馬鹿に出来ないくらいにはいい作品だったのですが。
今この時期にリリースされてたら情勢は変わってたのかな…。


総評 ★★★★★


■BEST WRAPPIN' 1996-2008 - EGO-WRAPPIN'

ego2.jpg BEST WRAPPIN' 1996-2008 - EGO-WRAPPIN'
Release 2008/10/15

日本を代表する歌謡ジャズグループ、EGO-WRAPPIN'が
12年に渡る活動キャリアを纏めたベストアルバムを
ついにリリース!

アガるアップテンポをまとめた"ヤルキ盤"、
ちょっとしんみりバラードが揃った"セツナ盤"から成る
2枚組はボリューム満点。
生涯を通して聴きたいアルバムになってます。


2、3年でベストアルバムを出すアーティストって、よくいるじゃないですか。
ベストアルバムって、名の通り"BEST"なんですよ。
たかが2枚や3枚のアルバムを聴けば済んでしまようなちっぽけなキャリアで『べすとあるばむ』
だなんて、おこがましいとは思わんかね…。本間先生だって嘆くってもんだ。

まぁ、お前ら一発屋にはそれがお似合いかもしれねえけどなッ!
こちとら1996-2008だあ、文句あっか!!


ひっくり返っても本人達の口からそんな下劣な言葉は聞けないでしょうがw、
とにかく誰もが待ち望んだベストアルバムがついにリリースされました。
しかも間近の先行シングルGO ACTIONにもCMタイアップまでつけちゃって、準備にも抜け目なし。
オリコン初登場4位、おめでとうございます。


昭和歌謡、ジャズ、ブルース、ロック……幾多の音楽ジャンルの要素を一心に背負いながら、
全く新しい音楽観を魅せてくれるEGO-WRAPPIN'の楽曲達。
手垢がつきまくった言葉で表現するなら、「古くて新しい音楽」ですね。
ありきたりな表現ですけど、エゴには本当にピッタリだと思います。

ルーツとされる音楽が幅広いだけあって、楽曲の顔も決して一つではありません。
騒ぎたい時には、楽しい顔を。
しんみりしたい時には、せつない顔を。
中納さん達が数多の表情で音を弾き出すと共に、
聴いている側にもそんな感情を引き出してくれるんですよ。共感、ってやつですか。

音楽って、すばらしい。

RSRの時に無意識に頭に閃いた言葉なんですが、本当に素直にそう思わせてくれる音楽を、
彼らは紡ぎ出してくれます。

本作はそんな数多の表情の内、ヤルキとセツナと称されて2つにジャンル分けされた
名曲らが次々と収録されてます。
長くなったので紹介は続きへ。



■片想い - 日之内エミ

片想い - 日之内エミ
Release 2008/11/05

なんと5年ぶりにもなる2ndアルバム発売に向けての
先行シングルとなる本作は、
冬にぴったりのメロウでブラックなR&Bチューン。

カップリングにはレミオの粉雪カバーって、
王道ながら意外な組み合わせ。

日之内エミ - 片想い - Single


再始動後、細々とながら順調にリリースを続けるピノウチさん(去年また喉壊した時期もありましたが)
アルバム先行シングルにまた強力な一枚が発売されました。


A面の片想いは共作にSTYを加えた、冬の訪れを予感させるR&Bテイストのミッドナンバー。
この季節になると、こんな具合のR&Bが増えてきますね。JAMOSAMISSIN'U辺りを思い出しました。

ブラックテイストでクールなトラックに、キレのある日之内の歌声が決まってます。
日之内の甘くエロいボーカルが、R&B特有のマニアック受けを狙いすぎるというか、
内に篭りがちな印象を払拭してくれています。
やっぱり彼女のボーカル・コーラスワークは一流ですね。

始めは、メロディラインが上がったり下がったりで覚え辛いなあと思ってたんですが、
だんだん慣れてきました。
A面としては2作続けてDJ Deckstreamプロデュースからは外れてますが、いい曲です。



カップリングにはレミオロメンの明暗を分けた大ヒット曲、粉雪をしっとりとカバー。
なんとこちらにDeckがプロデューサーとして参加しているのですが、これがまた良い出来なんですよ。

サンプリングされたピアノとストリングスを中心とされた打ち込みのトラックで、
彼が手掛けたlet goのリミックスを彷彿とさせますね。
やっぱり我等がDeckの仕事にハズレなし!ピンポイントにツボをついた作品を送り出してくれてます。

おっと、もちろん日之内のボーカルも頑張ってますよ。
特記すべきはやはりサビでのコーラスの面白い重ね方かな?
ボーカル一本だと力の抜けた歌い方に戸惑いを覚えそうですが、高音のウィスパーボイスが
挿入されることによって、原曲とはまた違う切なさが演出なされてますよ。

声に特徴が有り過ぎるんで、コーラスだけでも他のボーカルとは違った使い方出来るんですよねえ。
SOUL'd OUTのルル・ベルなんか完全に主役食ってましたしねw



「売れるから」「話題になるから」
と安直かつ愚弄な理由で安易なカバー・サンプリングソングがそこらで使い捨てされる
昨今の流行りのJ-R&Bシーンですが、
妥協を何一つ許さない今回の彼女達の試みには好感度大。
これをA面に持ってこられたらちょっと複雑でしたでしょうけどねw

粉雪の女性ボーカルカバーなんてよく使われるネタで、決して日之内が初めてな訳ではないし、
原曲の浸透具合から話題作りという下心が一切無い、なんて言い切ったらきっと嘘になるんでしょうが、
彼女自身が好きで選曲された部分も少なからずあると思いますよ。
MステでELLEGARDENを見たら、ブログで紹介するぐらいミーハーな人ですしw



そんなわけで3年ぶりに粉雪ブームが発症中。
レミオロメンの新譜にワクワクした人もガッカリした人も、日之内+Deck版の粉雪を聴いてみてほしいなあ。
絶対損はさせませんから!


総評 ★★★★★









 12月にはオリジナルアルバムも発売。
レコ社のHPでジャケット&収録曲も発表されました。

5年ぶりで新曲6曲なら、良い方かな。
本当なら全曲Deckプロデュースが望ましかったけど、
SOFFetとRyohei、Jamは楽しみ。
でも12月に夏恋って領平さん。



活動に支障が出ない程度には売れてほしいですが…
お願いだからmelody.みたいに引退はしないでね><

■藤沢ルーザー - ASIAN KUNG-FU GENERATION

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藤沢ルーザー - ASIAN KUNG-FU GENERATION
Release 2008/10/15

2月にシングル、3月にアルバム、6月にミニアルバム。
年度2枚目のアルバム発売を控えて先行シングルまで発売。

どう考えても正気じゃないリリース量にファンからは
賛否両論?
過労死しないか不安のごっちから届いた、
アジカンきっての至高のロックサウンドはこちら。


そう言えば今年はナノフェスまで再開させたし、今年のごっちの働きぶりは何かが乗り移ったとしか
思えませんね。
…ナノフェスの価格設定からして、言うならば金欲、でしょうか(最低)


それはともかく、鵠沼サーフ由比ヶ浜カイト江ノ島エスカーに続く、江ノ電シリーズの新曲にして、
アルバムサーフ ブンガク カマクラからの先行シングルになってます。

カップリングとして収録された他の楽曲は、一発録りで肩の力が抜けた伸びやかな楽曲ということですが、
そこまで彼らの熱心なファンでない僕としてはそのだらだら感が実は苦手で><
アルバムにも全く興味が無かったんですが、この先行シングルは何故だか気に入りました。



藤沢ルーザーはイントロのギターから入る加速感を全く失わせないまま、
最後まで突っ走る暑いロックアンセムとなってます。
最近のごっちの手癖なのか、狙ったようなサビメロよりも圧倒的にA・Bメロの方が出色のデキに
仕上がってます。カッコいい。

再生時間が3分弱とシングルとは思えないほどに短く、激しいアッパーソングになっているので、
ラフでノリのいい演奏がいい方向に向いていると思います。
何度もリピートしたくなりますね。


先行シングルなので、大半のリスナーの真の目当てはC/W曲。
Hello HelloThe Rentalsのカバー曲でありながら、ボーカルを招いたデュエット曲になってます。
彼らもナノフェス仲間なのでまた内輪向けの曲、と言えなくもないのですが、
ごっちがコーラスの如く完全にサポートに回り、アジカンのリズム隊で女性ボーカルの曲を
聴けるのもなかなか珍しく、尚且つ様になってました。
初期の頃のような、中国民謡を思い浮かべるようなアレンジである点も印象深いです。


総評 ★★★☆


■ロボットハニー - Aira Mitsuki

Aira.jpg ロボットハニー - Aira Mitsuki
Release 2008/10/29

中国産Pe〇fumeとして何かと話題の
Aira Mitsukiが、1stアルバム後間髪入れずに
シングルをリリース。

上質なテクノポップが並んだ、
なんちゃってヤスタカファミリー。もしくは海賊盤。

Aira Mitsuki - ロボットハニー


音を聴いただけでその模倣ぶりが確信的であったAira Mitsukiが、
1stアルバムC.O.P.Yと人を食ったようなタイトルで革新的な存在に進化されました。
そんな常に話題に事欠かない彼女が早くもシングルをリリース。


本人にその気があるかないかに関わらず、中田ヤスタカが核となりエレクトロハウスが
シーンのメインジャンルとなった昨今のJ-POP。
Aira MitsukiはPerfumeがポリリズムにて大ブレイクを果たすちょっと前に、
正に中田ヤスタカをコピーした音楽としてデビューしました。

デビュー曲カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9はフレンチポップ時代にピチカートの影響を受けていた
ヤスタカそっくり、名前を伏せれば簡単に騙せるほどの綿密なCOPY具合です。
っていうか曲名から既にパクる気マンマンっすw

その後もTerukado(大西輝門)プロデュースの元、
ヤスタカの後継者と言うよりまんまコピった楽曲たちをリリースし続けるAira Mitsuki。
殆ど海賊盤のようなその存在からむしろYoutubeで聴くのが礼儀だと勘違いしていたのでw
音源そのものには触れておらず今回初めてまともに聴きました。
まともに聴いてもやっぱりヤスタカコピーでした。



表題曲のロボットハニーから、いきなりピコピコ+デジタルのギザギザしたバックトラックに、
加工しまくった無垢な少女の無機質な声が響いた、テンプレ通りのエレクトロハウスになってます。
続くニーハイガールも同系統なんですが、ライティングセンスに欠しいのか意図的にそうしているのか、
メロディの主張が弱く、むしろトラックを聴かせる作りになってます。
結果的にそうなのかわざとなのかは分かりませんが、もっとミーハー寄りのあざとい曲が多いイメージ
だったので逆に新鮮です。

Every night heartfull music songはメロウテンポの聴かせてくれる楽曲。
トラック、ボーカルと共に浮ついた感じが健やかでたまりません。
不覚にも最近のヤスタカ楽曲より良いかも、と思ってしまったw

SAZAE FUNKADELIC…サザエって?
歌詞に甘いワナだの心がプラスチックだのとにかくツッコミどころが多すぎて疲れます。
capsuleのFLASH BACK辺りの捨て曲ぐらいの出来です。

4曲それぞれのdigital mp-3 mastering ver.と他Remix2曲も収録。
ロボットハニーはSound Aroundが参加したRemixの方が圧倒的に好み。



模倣品だとは分かりつつ、曲そのものは抜かりない出来でなかなか聴かせてくれました。
オリジナルティはかけらも無いし、中田ヤスタカの楽曲に勝る点は見当たらないものの、
明確に劣っている点も見つけられなかったかな。
むしろAira本人の声質はMEGや鈴木亜美よりよっぽどこのジャンルに相性がいいかもしんない。

何というか、エビバーガーと言ったらロッテリアなんだけど、
露骨にパクったマックのえびフィレオも何だか悪くない……みたいな。非常に微妙な例え。

ブームの流行に便乗したユニットと言えば他にSweet Vacationが居て、
どちらかと言えばそちらが対になる存在じゃないかと思うんですが、
個人的には開き直ってる分Airaのが面白いんじゃないかと今回のシングルで思ってもみたり。



最後に、今回のシングル・PVでその素顔が初公開されたのですが、
普通に可愛くてその点ではPerfume涙目www
でもこのアー写、今度は安藤裕子のコピーなんでしょうか。やっぱりツッコミどころが多いです。


評価 ★★★★


プロフィール

Author:501
邦楽大好き。
Pops・Rock・House を中心に
何でも聴いてます。

FAVORITE ARTIST!

ASPARAGUS, ajapai
安室奈美恵, AYUSE KOZUE
UNCHAIN, 安藤裕子
Emyli, m-flo
capsule, KAREIDO
木村カエラ, くるり
Cocco, Salyu
椎名林檎, Syrup16g
ZEEBRA, SUPERCAR
東京事変, Towa Tei
DOPING PANDA, Perfume
the band apart, 髭(HiGE)
日之内エミ, the pillows
My Little Lover, Fantastic Plastic Machine
FreeTEMPO, THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
ミドリ, RHYMESTER
凛として時雨, Ryohei

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