ライブレポ
くるりの20年、僕の10年
くるりが20周年。
ブログも10周年、くるりをがっつり聴き出してから10年ちょっと?ぐらい
くるり含む97'四天王がロキノンで騒がれた頃には、僕はロックどころか音楽に対してもまともに興味がなく、はじめて彼らの曲を聴いたのは確かJapan CountdownのEDで流れていた「ロックンロール」。
カマクラをバックに打ち鳴らされるオルタナ・ミュージックに、当時はハマりきることはなかったものの、フジの赤黄色や100sのHoneycomと共に、その後もずっと脳内に残り続けるメロディーラインでした。
その後はシングルや過去のアルバムを漁りつつ、爆発したのはベストアルバムを聴いてからかな。
それからは発表される作品には目を通すようになって、RSRではじめてライブを観て、以後10年ずっとくるりの音楽が身に染みることになりました。
このブログで取り上げた音楽で、今も聴いている音楽は実はたぶん1割程度だと思うのですが、くるりはその1割に入るどころか今では日本で一番好きなほど思い入れが強いバンド。
僕は一つのことをやり続けたり、音楽だったら一つのジャンルを聴き続けられない性分なんですよね。
そんな気まぐれに答えるのは、やはり気まぐれで流動性が強いくるりの音楽性。
ロック、ポップス、ブルース、民謡、テクノ、R&B、ヒップホップ、オーケストラ…いつも自分のやりたい音楽だけを自由にこなしながら、かつクオリティを保てるバンドは彼らだけです。
ブログでも10年間同じことを書いてると思うんですが、やはり礎は岸田が綴るメロディーライン。
10年経ってもその才能は保たれるどころか音源が発表される度に進化と変化を続けていることが凄く嬉しい。
「思い出一つじゃ やりきれないだろう」
正にその通りで、昔好きだった曲を聴くためだけにライブに足を運ぶのも悲しくて、申し訳なくて二の足を踏むんですよ。
やっぱり過去でなくて今を生きる僕らだから、過去もいいけどやっぱり今が最高!てなライブだけ体感したい。
そんなワガママな要求に耐えてくれる数少ない存在だったのが、すごいぞくるり、だったわけです。
とここまでが前フリで、ここからがライブレポになります。
ベストアルバムツアー!シングルコレクション!!名曲だらけの一夜に期待が高まる1曲目は「夜行列車と烏瓜」
知らん知らん。ごめんインディーズまで聴いてるガチ勢じゃなくて…完全忘れてたけど「好きなアーティストなら全部の曲を知ってて当然」がくるりのモットーなんだよね
というかベストツアーだけどツアー名は「チミの名は。」って時点で察するべきだったんだけど、これは「ベストアルバムのツアー」でなくて「くるりの20周年のツアー」なんだと1曲目で理解。これはシングル曲少なそうだぞ!!
3曲目は2枚目のベストからもハブられた超影の薄いシングル曲「愉快なピーナッツ」
これはツアーTの裏にピーナッツがプリントされてたから、演るのは分かってた
しかし久しぶりすぎに聴いたら、特にMCでも拾われた歌詞
「そうだろ 僕の人生は
結局 暇つぶしみたいだから」
がなかなかホロリとさせるじゃないか。ここでようやくあー今くるりを観てるんだなーと感慨気持ちに入ってきて目頭熱くなってきた
続いて「BIRTHDAY」!これ10年聴きたくて待ってたんだよー
エバーグリーンな味わいは年月を経ても生で聴いても変わらず感激
てか社長のコーラス、年々劇的に上手くなってない…?ファンファンいらない可能性…?
「everybody feels the some」
これもアルバムツアー当時ライブに行ってなくて聴いてなかった曲だ
めっちゃカッコよくて聴けて嬉しい…
岸田と社長のMC。
「ベストアルバムツアーだけど、ここまででシングル曲、3曲しかやってません」
「まあまあ、くるりはアルバム曲も味わいがあるというか、個性の強い子たちが多いので」
「最初は今回のツアー、全部シングル曲にしようかって話しも出てたけど、話し合って今の形になりました」
「琥珀色の街、上海蟹の朝」
岸田の歌い方、ラップがヘロヘロすぎてヤバい 原曲を忘れるぐらいに気が抜けている
しかしどんなボーカルどんなスタイルでも名曲ぶりを崩さないのが名曲たる所以
WESNの後継者、21世紀のブギバに相応しいのはこの上海蟹だと思います
「Superstar」
いやあこれが聴きたかった!
BIRTHDAYと同じくライブでやる頻度そこまで多くなかったから…
「誰もいない芝生で 全部忘れてしまうよ
何処へ行ってもいいよ さよならスーパースター」
この10年間で忘れていたこと、忘れたフリをしていたこと、振り返るまいとしていたこと…
この歌詞を聴いた瞬間に脳内にすべてフラッシュバックする思いで、落涙を禁じませんでした。
「ロックンロール」
からのロックンロールは反則だろ!
本当にすべてが好きな曲。
MC。
「名古屋は昔インディーズの頃から、クラブロックンロールってとこでやらせていただいていて…」
「でも客層も変わってくもんだなあ。名鉄の話とか通じへんやろ?」
「そのインディーズの時に奢ってもらった、ひつまぶしが美味しくて…こんな素敵なものがあったんか!ていう」
「でも地元の人らは普段食べへんのやろ?ひつまぶし」
「味噌カツは?食べへんの」
「きしめんは?食べへんのか」
「自分ら何も食べへんな!」
「あ、でも俺あんかけスパ食べたことある。1回だけ」
「どんなんやった?」
「スパゲティにあんがかかってるな、っていう…」
「あー」
「街」
シングルとアルバム曲を織り交ぜながら、ラストはまさかの街で終わり。
これも一回聴きたかった、ていうか冒頭の「こんんんんんのぉぉぉぉぉ」
のフレーズと顔芸だけで全部持ってかれた。その数曲前まで何歌ってたか忘れた
てか他のとこのセトリ見ると虹が削られてるんだけど。。。
なんか前も名古屋で虹削られてなかった?被害妄想??
アンコールは岸田が鹿児島おはら節と太陽のブルースを弾き語り、社長の物販タイム
「今回のツアーTは、ロゴも任天堂っぽい感じで」
「なんかマリオというか、あれや、超魔界村っぽくない?知らんか。レッドアリーマー」
「マリオと言えば訴えられたらしいですよ。マリカー」
「マリカー?」
「マリカーの車で。あの道を走っとてるやつ」
「あーあれか。そんなん言ったらうちの「チミの名は。」てツアー名大丈夫なん?訴えられへん?」
「一応ラッドのベースの子には謝っといた。ごめんね!って」
「おかしない??映画の配給会社じゃなくてラッドの子に謝るの」
「ワールズエンド・スーパーノヴァ」
クリフのドラムを生で聴いたのははじめてだったんですが、むっちゃ力強いですね
一回一回の振動が強すぎるので、途中の曲でもドラムの音だけやたら響いてきたりして、バンドとしてのバランスから脱退してもらったのかなあ、、
とか思ったけど、そのパワーから繰り出されるワールズエンドは至高
人力テクノの極致を垣間見た気がします、この日1番心地よい音に揺られまくった
最後はリバグラのあ、よいしょー!!で終わり。
こうして書き出すとやっぱりシングルが好きなニワカもんですが、それでもくるりが好きだしやっぱ最高!
本当にどんなジャンル、どんな音楽も取り込んで、その多様性こそがくるりの20年を支えてきたということが身に染みて分かるライブでした。
一概にくるりファンと言っても、捉え方が全然違う、観る角度によってまったく姿形が変わる変態バンド。
この先も30年40年と変わらずついていくので、ずっと変わり続けてほしい。
くるりと自分自身の過去と現在が交差しながら、そう願う一夜でした。
最後に、、、ツアーTに書かれてたカンガルーどこ行った???
ブログも10周年、くるりをがっつり聴き出してから10年ちょっと?ぐらい
くるり含む97'四天王がロキノンで騒がれた頃には、僕はロックどころか音楽に対してもまともに興味がなく、はじめて彼らの曲を聴いたのは確かJapan CountdownのEDで流れていた「ロックンロール」。
カマクラをバックに打ち鳴らされるオルタナ・ミュージックに、当時はハマりきることはなかったものの、フジの赤黄色や100sのHoneycomと共に、その後もずっと脳内に残り続けるメロディーラインでした。
その後はシングルや過去のアルバムを漁りつつ、爆発したのはベストアルバムを聴いてからかな。
それからは発表される作品には目を通すようになって、RSRではじめてライブを観て、以後10年ずっとくるりの音楽が身に染みることになりました。
このブログで取り上げた音楽で、今も聴いている音楽は実はたぶん1割程度だと思うのですが、くるりはその1割に入るどころか今では日本で一番好きなほど思い入れが強いバンド。
僕は一つのことをやり続けたり、音楽だったら一つのジャンルを聴き続けられない性分なんですよね。
そんな気まぐれに答えるのは、やはり気まぐれで流動性が強いくるりの音楽性。
ロック、ポップス、ブルース、民謡、テクノ、R&B、ヒップホップ、オーケストラ…いつも自分のやりたい音楽だけを自由にこなしながら、かつクオリティを保てるバンドは彼らだけです。
ブログでも10年間同じことを書いてると思うんですが、やはり礎は岸田が綴るメロディーライン。
10年経ってもその才能は保たれるどころか音源が発表される度に進化と変化を続けていることが凄く嬉しい。
「思い出一つじゃ やりきれないだろう」
正にその通りで、昔好きだった曲を聴くためだけにライブに足を運ぶのも悲しくて、申し訳なくて二の足を踏むんですよ。
やっぱり過去でなくて今を生きる僕らだから、過去もいいけどやっぱり今が最高!てなライブだけ体感したい。
そんなワガママな要求に耐えてくれる数少ない存在だったのが、すごいぞくるり、だったわけです。
とここまでが前フリで、ここからがライブレポになります。
ベストアルバムツアー!シングルコレクション!!名曲だらけの一夜に期待が高まる1曲目は「夜行列車と烏瓜」
知らん知らん。ごめんインディーズまで聴いてるガチ勢じゃなくて…完全忘れてたけど「好きなアーティストなら全部の曲を知ってて当然」がくるりのモットーなんだよね
というかベストツアーだけどツアー名は「チミの名は。」って時点で察するべきだったんだけど、これは「ベストアルバムのツアー」でなくて「くるりの20周年のツアー」なんだと1曲目で理解。これはシングル曲少なそうだぞ!!
3曲目は2枚目のベストからもハブられた超影の薄いシングル曲「愉快なピーナッツ」
これはツアーTの裏にピーナッツがプリントされてたから、演るのは分かってた
しかし久しぶりすぎに聴いたら、特にMCでも拾われた歌詞
「そうだろ 僕の人生は
結局 暇つぶしみたいだから」
がなかなかホロリとさせるじゃないか。ここでようやくあー今くるりを観てるんだなーと感慨気持ちに入ってきて目頭熱くなってきた
続いて「BIRTHDAY」!これ10年聴きたくて待ってたんだよー
エバーグリーンな味わいは年月を経ても生で聴いても変わらず感激
てか社長のコーラス、年々劇的に上手くなってない…?ファンファンいらない可能性…?
「everybody feels the some」
これもアルバムツアー当時ライブに行ってなくて聴いてなかった曲だ
めっちゃカッコよくて聴けて嬉しい…
岸田と社長のMC。
「ベストアルバムツアーだけど、ここまででシングル曲、3曲しかやってません」
「まあまあ、くるりはアルバム曲も味わいがあるというか、個性の強い子たちが多いので」
「最初は今回のツアー、全部シングル曲にしようかって話しも出てたけど、話し合って今の形になりました」
「琥珀色の街、上海蟹の朝」
岸田の歌い方、ラップがヘロヘロすぎてヤバい 原曲を忘れるぐらいに気が抜けている
しかしどんなボーカルどんなスタイルでも名曲ぶりを崩さないのが名曲たる所以
WESNの後継者、21世紀のブギバに相応しいのはこの上海蟹だと思います
「Superstar」
いやあこれが聴きたかった!
BIRTHDAYと同じくライブでやる頻度そこまで多くなかったから…
「誰もいない芝生で 全部忘れてしまうよ
何処へ行ってもいいよ さよならスーパースター」
この10年間で忘れていたこと、忘れたフリをしていたこと、振り返るまいとしていたこと…
この歌詞を聴いた瞬間に脳内にすべてフラッシュバックする思いで、落涙を禁じませんでした。
「ロックンロール」
からのロックンロールは反則だろ!
本当にすべてが好きな曲。
MC。
「名古屋は昔インディーズの頃から、クラブロックンロールってとこでやらせていただいていて…」
「でも客層も変わってくもんだなあ。名鉄の話とか通じへんやろ?」
「そのインディーズの時に奢ってもらった、ひつまぶしが美味しくて…こんな素敵なものがあったんか!ていう」
「でも地元の人らは普段食べへんのやろ?ひつまぶし」
「味噌カツは?食べへんの」
「きしめんは?食べへんのか」
「自分ら何も食べへんな!」
「あ、でも俺あんかけスパ食べたことある。1回だけ」
「どんなんやった?」
「スパゲティにあんがかかってるな、っていう…」
「あー」
「街」
シングルとアルバム曲を織り交ぜながら、ラストはまさかの街で終わり。
これも一回聴きたかった、ていうか冒頭の「こんんんんんのぉぉぉぉぉ」
のフレーズと顔芸だけで全部持ってかれた。その数曲前まで何歌ってたか忘れた
てか他のとこのセトリ見ると虹が削られてるんだけど。。。
なんか前も名古屋で虹削られてなかった?被害妄想??
アンコールは岸田が鹿児島おはら節と太陽のブルースを弾き語り、社長の物販タイム
「今回のツアーTは、ロゴも任天堂っぽい感じで」
「なんかマリオというか、あれや、超魔界村っぽくない?知らんか。レッドアリーマー」
「マリオと言えば訴えられたらしいですよ。マリカー」
「マリカー?」
「マリカーの車で。あの道を走っとてるやつ」
「あーあれか。そんなん言ったらうちの「チミの名は。」てツアー名大丈夫なん?訴えられへん?」
「一応ラッドのベースの子には謝っといた。ごめんね!って」
「おかしない??映画の配給会社じゃなくてラッドの子に謝るの」
「ワールズエンド・スーパーノヴァ」
クリフのドラムを生で聴いたのははじめてだったんですが、むっちゃ力強いですね
一回一回の振動が強すぎるので、途中の曲でもドラムの音だけやたら響いてきたりして、バンドとしてのバランスから脱退してもらったのかなあ、、
とか思ったけど、そのパワーから繰り出されるワールズエンドは至高
人力テクノの極致を垣間見た気がします、この日1番心地よい音に揺られまくった
最後はリバグラのあ、よいしょー!!で終わり。
こうして書き出すとやっぱりシングルが好きなニワカもんですが、それでもくるりが好きだしやっぱ最高!
本当にどんなジャンル、どんな音楽も取り込んで、その多様性こそがくるりの20年を支えてきたということが身に染みて分かるライブでした。
一概にくるりファンと言っても、捉え方が全然違う、観る角度によってまったく姿形が変わる変態バンド。
この先も30年40年と変わらずついていくので、ずっと変わり続けてほしい。
くるりと自分自身の過去と現在が交差しながら、そう願う一夜でした。
最後に、、、ツアーTに書かれてたカンガルーどこ行った???
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