■2008年07月

■VALON - Ilamari × Salyu

VALON.jpg
VALON - Ilmari × Salyu
Release 2004/4/21

Lily Chou-Chouから3年の時を経た、
Salyuのメジャーデビューシングル。

RIP SLYMEの顔担当・イケメンMC、イルマリを
コラボレート相手に加え、
プロデューサーはリリイから引き続き小林武史

個人的には小林のキャリア上最強曲。

4年前の曲だと言う事実に驚きを隠せず記事を書いています。
時の流れは早いですね。そして無情。


この曲はそれとは逆に穏やかな時間の流れを感じさせながら、根底に潜む静かな、それでいて
力強い生命の息吹が確かに伝わるミディアムバラード。
同時期に発表されたMy Little LoverのアルバムFANTASYの流れを汲む、
打ち込み主体による実験色の強い作りになっていまして、
Salyuの伸びやかなボーカルが漂うα波を増幅させています。



最初、Ilmariのソロプロジェクトという情報を得た時は耳を疑いました。
だって当時は顔と性質以外に何のスキルを持たなかった雰囲気MCのイルがピンだなんて!
あっそれは今もか(笑) ともかく、同じRIPのMCとしてならPSYかRYO-Zが良かったなんて思ったものです。

しかし実際に曲中で披露される淡々として物静かなフロウの具合を見て、
ああこれはIlmariにしか成しえないな、と彼にごめんなさいしたくなりました。

何より彼のその優しい声質。
普通のHip-Hopトラックでない、小林武史ワールドのど真ん中のその渦中において、
彼の非常に落ち着いたラップから生まれる魅力はRIPのそれとは段違いなのでした。

あああと、アーティストにとってはやっぱり整った顔つきも立派な武器だとも思い改めました。
この曲のPVでRYO-ZやPESの汚い(失礼)ビジュアルが出演していたら台無しでしょw
この点に関してもイルの雰囲気MCの本領発揮してます。
事実、ハーフという半チートな生い立ちとは言え彼以上にイケメンなMC見たことないし…。



他にこの曲の大きな魅力としてはもう一つ、胎盤の中で脈打つ胎児の小さな生命を演出するかのような、
ドシンドシンと響いてくる打ち込みのドラム音。
VALONの魅力は、このドラムとボーカル二人との対比に尽きると感じるんですよ。
トラックが胎盤を表すなら、Salyuの歌声はそれを包む母親の深い愛情、
そして母なる海を連想させるような、大きな存在に思えて仕方がないです。

別々に進行していたSalyuのボーカルとIlmariのラップが重なり合う曲終盤の展開には
マジで鳥肌がたたずにはいられませんよ!
あー気持ち悪いくらいこの曲好きだなー俺…w



ついでに紹介するとこのトラックのドラムパターンを担当してたのはajapaiの森氏なんですよね。
後になって確認してああーーー…と凄い納得しましたが。
いつもいつも奇想天外なトラックを作成してリスナーを翻弄させる彼の手法の、
僕にとっての原点はこの曲でした。
只今アルバム製作が終わり発売が控えているそうで、こちらも大層楽しみです!


総評 ★★★★★+



また、VALONはCDver.ともう一つ、2007年の「僕らの音楽」にて披露されたもう一つのパターンがありました。
CDと全く違う生バンドによるジャズアレンジで、こちらも非常にいい出来になってました。
そちらも当時の動画と共にレビューします
↓ 続きをどうぞ!


■Mirror feat. Salyu - WISE

wise.jpg Mirror feat. Salyu - WISE
Relase 2008/7/23

WISEにとっての久しぶりのリリースは、
同じく久しぶりの音源となるSalyuとのコラボレーション曲。
延期に延期が続きましたがようやくCDでの発売です。

←ジャケットにもSalyu起用してほしかったな。

WISE & Salyu - Mirror feat. Salyu - EP


昨年秋〜冬、Salyuが再始動したらいきなりコケたので、テコ入れとして小林武史と和解、
そしてその前哨戦となる今回のコラボレート曲はVALONを彷彿とさせる、クラシックなHip-Hopナンバー。

ピチカートファイブのコーダをサンプリングした甘美な旋律に、
SalyuのボーカルとWISEのラップ、手法は違えど二人の物腰柔らかな、温かい歌声が乗っかってます。
特にトラックはその美しさ中に機械的な、時折無機質な冷たさを感じさせるのですが、
それゆえに2人の声がより熱を持って聴こえて来るんですよ。イイ感じです。



WISEのいつになくゆったりとした、落ち着いたフロウも中々聴けることなく貴重なんですが、
やっぱりこのブログ的にはSalyuですよSalyu w
小林を離れて一年以上目立った活動をさっぱり出来ていない普段の鬱憤を全て放出するかのように、
大胆でいて神秘な、いつもと変わらない歌声をぶちまけてくれていて聴く側を安著させてくれます。

ラップに参加したり、これでもかと言うぐらいフェイクを多用してみせてくれたり…
feat.される側としては思えないほど見せ場が用意されていて嬉しい限り。
Cメロにもいつも通り圧倒されます。




元トラックの全くもって非の打ち所がない出来のお陰もあるんですが、
Salyuの2004年に発表されたVALONと肩を並べられる名曲が生まれたと思います。
宛ら曲名どおり、VALONの鏡のよう…なんて。

ホントSalyu+MCによる打ち込みナンバーはハズレない組み合わせだなーと思うので、
これからもどんどん客演してほしいなー。
個人的な好みなんだけどSEAMOやGAKU-MC以外でお願いしまっすw


総評 ★★★★★


↓ PV試聴は続きをどうぞ!

■Flower of Life - Emyli(EMYLI)

Flower of life Flower of Life - Emyli(EMYLI)
Release 2003/9/25

若干15歳にして正統派R&Bポップスの
看板を背負って堂々とデビューしたEmyliの1stアルバム。
その歌唱力と表現力は他を圧する存在感を放っていました。

←色々とゴマかし感の強いジャケw 当時15歳。


朝から大雨だったので、予定を変更して「雨の日に聴きたいNO.1アルバム」をレビュー。
特にRainは今でも思い入れが強い人も多いハズ。


m-floとlovesし、大学に入学してから音楽活動としては迷走(っていうか明らかに停滞)している
Emyliの1stはストレートなR&Bソングが詰まった上質なアルバムで、
当時のシーンではなかなかに注目され、評価を受けていた作品でした。

MISIAのデビュー以降注目され、2000年頃にピークを迎えたJ-R&Bシーンも、
一つを区切りをつけたのがこのぐらいの年だった気がします。根拠もなくなんとなく。


近年の作品ではなぜか発生の仕方が物凄く特徴的に変化し、およそ万人に受けるとは思えないような
シンガーとなってしまった彼女も、15歳のこの頃は本当に無垢で透き通るような歌声。
それでいて同年代どころかベテランとも肩を並べられるような脅威の歌唱力が披露されるものですから、
聴いていて圧倒されますよ。



当然曲も良質なものが揃い踏まれていて、
1曲目から伸びやかな歌声とラップが披露されるアップナンバー、You & I
夏の思い出を語る、切な過ぎる歌声がたまらない、bird
キラキラしたシンセが歌声と異常にマッチする極上バラード、Someday
珍しくラテンチックな情熱が騒ぎ出すI don't wanna lose you
イントロから軽快なトラックとハンドクラップが病みつきになるポップソングの恋の季節

そしてアルバムの核曲である、雨の日の悲恋を歌った衝撃のデビュー作、踊って泣けるバラードRain
どう考えても歳相応とは思えない、重苦しいゴスペルバラードも歌いこなすWhenever U call my name
やはりダークな雰囲気のバラードが好みであることが容易に想像出来る、永遠なんて
約束と指輪を重ねた、悲痛な歌声が心に突き刺さる実質ラストナンバーの指輪
そしておまけとしてRainのEnglish ver.



昔TSU●AYAのポップで「全曲シングルカット出来るほどのクオリティの高さ!!!!」
異様に持ち上げられていたことがあって当時は吹いたんですが、
今改めて聴きなおすとあたかも見当違いではない評価だよなあ…。
繰り返しますが、どの曲を聴いても15歳の表現力とは思えない!!!




そんな中でも一番の名曲は、やっぱり冒頭でも触れたRainですね。
儚げで美しいピアノの調べに、切ない片思いを描いたストーリー性のあるリリック…
何より、雨が降り注ぎぼやける視界と物憂げな心境を忠実に再現した、アンニュイな音質が素晴らしい!

ここ数年でこれ以上の’雨の日用の曲’は未だ出て来てないっすねえ。
濁りきった空に一筋の光が見え隠れするころ、またあのイントロが…。


総評 ★★★★☆


■All Because Of You - PUFFY

PUFFY.jpg All Because Of You - PUFFY
Release 2008/5/21

ロックにポップに生き長らえてる2人の新作は
Avril Lavigneからの提供曲。
AmiYumiとしての彼女らにはお馴染みの
Butch Walkerも引き連れて、
洋楽スタイルの新生PUFFYが誕生!


今更5月のシングルをレビュー。聴くのすっかり忘れてたw

アメリカでのAmiYumiとしての大ブレイクを機に、日本でもすっかり息を吹き返したPUFFY。
腐れ縁ともなった奥田民生を中心に、本当にさまざまなアーティストからの提供曲を一見ダラダラと、
しかし実はしっかりと器用に歌いこなしてみせています。
honeycreeperは名盤でしたね。よく聴いてました。


A面曲は日本でも大人気のアヴリルからの提供曲。
当然洋楽テイストの濃い…っていうかそりゃ洋楽ですからね。カッコいいロックンロールになってます。

ただアヴリルの場合、本人の濃すぎるキャラクターが先行してしまっているので他のアーティストが
歌ってもそれほど面白くないんじゃ?…と聴く前は思っていたのですが。
まぁ、概ねその通りでしたw
アヴリルの曲を、PUFFYが歌っている。さながらカラオケの、それ以上でもそれ以下でもない曲でした。



A面で話題性を高めておいて、このシングルの本質はカップリングにありますね。
フロンティアのパイオニアは、奥田民生の最新アルバムからのカバー曲。
野菜生活のCMが大量に放送されてましたね。

原曲のゆる〜いたる〜〜いイメージが更にパワーアップ。
孤高でちょっと切ない要素は控えめに、正に彼女ららしいお気楽で微笑ましい歌になりました。
田舎で陽だまりに当たりながら聴きたい感じ。


そしてもう一曲は、アルバムでは情熱のラテンロックを見せてくれたCloset Full Of Love
RYUKYU DISKOがクラバー用にリミックス。
繰り返されるサビでドーパミン溢れまくり!原曲以上にアツいです。


総評 ★★★★


■DOPING PANDA Tour'08 "Dopamaniacs" @ 名古屋 DIAMOND HALL 7/11

dopan.jpg DOPING PANDA Tour'08 "Dopamaniacs" @ 名古屋 DIAMOND HALL

ドーパンのワンマンツアーに参加してまいりました!
もう二週間も前で記憶もちょっとおぼろげですが、
後々のためにも記事だけ書いておきますよっ!



まずはセトリ貼り
SE. A.O.D.-anthem of dopamania-
01. nothin'
02. Hybrid breeder
03. GAME
04. Blind Falcon
(MC)
05. Uncovered
06. Start me up
07. Always away
08. good bye to heroes
(衣替え)
09. We won't stop
10. thunder

- バラード三連続タイム
11. Lovers Soca
12. summer song
13. Stairs

14. GO THE DISTANCE

 - ∞ダンスタイム!!!
15. The Fire -Alarmix-
16. YA YA
17. Hi-Fi
18. I'll be there-connected to next ver.-
19 .call my name
20. Transient Happiness
21. beautiful survivor
22. MIRACLE
23. Crazy

En1
24. coffe high
25. kiss my kiss

En2
26. Introgical(we in music)
27. Introck
28. Mr.Superman


計28曲、満足満足大満足の時間でした!


↓ 以下覚えてる事レポ。

■NEXUS-2060 - capsule

capsule5.jpg NEXUS-2060 - capsule
Release 2005/2/9

capsule、SF3部作第2弾。
今回のテーマは「宇宙の旅」。
彼らのアルバムの中では相当地味な部類に入る一枚。

capsule - NEXUS-2060


capsuleのアルバムの中でも一際存在感の薄い事で有名なw、SF3部作の内2枚目のアルバムで
ございます。
どうでもいいけどテーマが邦楽内でもまたm-floに被ってるんだよね。



基本的には前作のS.F. Sound Furniture同様、宇宙観ピコピコサウンドを近未来+レトロなトラックに
乗っけてこしこ嬢が歌う、ピチ○ートスタイルでお洒落なアルバムになってます。


今回も可愛い歌モノ満載でお送りしているのですが、どうも出来不出来の差が激しく
正直一枚のアルバムとして機能していない気が…。
聴いている内にガーリーな雰囲気に先祖帰りして宇宙旅行というテーマもどこへやら、ですし。
特にラスト2曲なんてやっつけもいいところです。


前作S.F.らの余りものばっかりで構成したんじゃないか?と疑いをかけてみたり。
だからこそ次回作のL.D.Kから徐々に方向性をシフトさせて、それが結果的に今へ繋がってるんですが
じゃあこのアルバムの意義って…w



そんなわけで思いいれもへったくれもないレビューでお粗末さまです><
これ以前のcapsuleのアルバムが気に入った人が補完的に揃えておくにはいいアルバムだと思います。
5.6曲目なんかは普通にいい曲ですよ。


総評 ★★☆


↓一応、全曲レビューは続きをどうぞ!


■S.F. Sound Furniture - capsule

capsule4.jpgS.F. Sound Furniture - capsule
Release 2004/06/09

capsuleのアルバム4作目は、
過去2作で突き詰めたガーリー路線からちょっと一転、
アルバム名通りの近未来的な世界観になってます。

従来の可愛さに加えてSF的な不思議要素をも内包、
見事に消化させた手法はお見事。

capsule - S.F. Sound Furniture


前作phony phonicでガーリー路線を完成させた二人が次に向かったのは、近未来の世界。
1stからどちらかというとレトロな音と世界観を重視してきたcapsuleですから、
時系列がSFに向かったのは正に大変革とも言えましょう。


ただしそのポップでカラフルなおもちゃ箱を模したかのようなサウンドは従来通り、
むしろ可愛らしさは増長の一歩を辿っているのが面白いところ。

今作の「アルバム一枚を通して近未来を体験する」というコンセプト、
実はこのアルバムから2年半ほど前に発売されたm-floの2ndアルバムEXPO EXPOで既に
やっているので古くからのアイデアになるんですがw、
彼らのアングラ/メジャーのHIP-HOPを取り入れた尖った仕上がりとはまた別の解釈で、
ガーリースタイルを貫いたcapsuleの音楽性ともSF的世界観はマッチしていたと思われます。



ポップでありながらボッサなどのラウンジ要素をふんだんに取り入れた意欲作でありながら
アルバムとして非常にまとまった雰囲気を保つのは、近未来というコンセプトに取り組んだ結果でしょうか。



ピコピコした音色に楽しくなったり切なくなったりしながら、最後の歌謡曲めいたガーリーポップ、
レトロメモリーを聴きながら本作はまったりと穏やかに終わっていくのです。
capsuleのアルバムの中でもかなりの完成度を持つ、初期の彼らの代表作と言えましょう。


総評 ★★★★★


↓全曲レビューは続きをどうぞ!



■phony phonic - capsule

フォニフォニphony phonic - capsule
Release 2003/11/19

まだまだガーリーポップを突き進むcapsule、
怒涛の3rdアルバム。

前作以上にポップで、キュートで、スイーツ(笑)

capsule - phony phonic


capsule史上最大の歌モノアルバムで、全10曲中7曲をこしじまとしこ嬢が歌い踊る、
ノリノリのポップスアルバム。
前作のピチカートもどき加減は段々と影を潜め、徐々に中田ヤスタカの奇才ぶりが世に出回り始めた
3rdアルバム。ファミコン調のジャケットも相変わらずオサセ。


前作同様ピコピコ感はやや物足りないものの、ジャズ・ボッサ寄りのアレンジを基調とした
華やかでノーボーダーな作品として仕上がってます。
カワイイもの大好きな女の子には是非是非。
男の子も……いいと思うよ?




でもこのアルバム、今聴きなおしてみると意外とあっさりと終わるんですよね。
一曲一曲の密度は相当なものであるはずなのに、良い意味でも悪い意味でもさらーっと流れるように
BGMとして流れていきます。

そんなわけでオシャレなインテリアが並ぶ部屋に流れるCDとして最適な一枚ですね。
無骨な部屋にも……いいと思うよ??


総評 ★★★☆


↓全曲レビューは続きをどうぞ!

■CUTIE CINEMA REPLAY - capsule

CCR
CUTIE CINEMA REPLAY - capsule
Release 2003/03/19

中田ヤスタカこしじまとしこによる新生・渋谷系ユニット
capsuleの2ndアルバム。

歌謡曲にテクノやボッサ・フレンチポップの要素をミックスし、
ガーリーに仕上げたオシャレさんでキュートな一枚。

capsule - Cutie Cinema Replay


今やバッキバキのエレクトロハウスの代名詞となった売れっ子中田ヤスタカが無かった事にしたがっている、
「男が聴いてニヤついていたらキモい」、capsuleのキュートな要素が詰め込まれたアルバムになってます。
無論、和を題材にしたアジアン歌謡路線だった1stアルバムハイカラガール
黒歴史中の黒歴史になっているようです。




7thアルバム以降のcapsuleがゴリゴリな仕上がりならこちらは甘々という対極なサウンド、
しかしジャケットからも滲み出るオシャレ加減とポップなテイストというヤスタカの真髄は
この頃から既に確立されていて、ブレイク前と後でその感性が揺らぐことはありませんでした。


とは言えやはり曲単位で聴くと今と方向性が違いすぎるため、7th以降から知ったリスナーに
本作が受け入れられるかは微妙です。
カッコいい⇔カワいいの壁は思ったより厚いかも?です。
僕はどちらの路線も大好物なんですけどね。
逆に、今のフロア路線のカプが好みでない方は気に入るかもしれません。



アルバム収録曲には歌モノも数多く、キラーチューンと呼ばれる名曲も多数収録されておりますが、
かの伝説のユニット、ピチカート・ファイブの影響を受け取れる感は否めないと思います。
この頃のとしじまこしこ嬢のボーカルも表情豊かな歌謡曲寄りの歌唱法が抜け切れていませんし、
どうも手垢のついたオシャレ感がありますね。


capsule、そして中田ヤスタカの世界が真に発揮されるのはまだこれから、
本作は序の口の一枚といったところでしょう。



総評 ★★★


↓全曲レビューは続きからどうぞ!

■love the world - Perfume その2

Perfume lwlove the world - Perfume
Release 2008/7/9


RSRのタイムテーブルがとうとう発表され、
テンション上がりまくって眠れなくなったので
その勢いで異例の2度目更新。

後日追記分として2日前の記事に足しときます

Bメロの切ないSEだとか、ヤスタカの声に聴こえてくるヴォコーダーかかったボイスだとか。
綿密なトラックにもようやく耳がいくようになってきて、この曲の(あくまで自分にとっての)
本質的な魅力が分かりかけてきました。


僕にとってlove the worldは「居心地の良さ」ありきの曲かなあなんて感じてます。
声も音の一つに変えてしまう中田マジックが今作では覚醒していて、イントロからアウトロまで
耳に入ってくる全ての音をひっくるめて、空間自体を作り出しています。

今までの中田の曲もそうだったんですが、今までのcapsuleの曲とかだったら、
その場の雰囲気を「塗り替える」作りだったのに対し、
0からlove the worldという空間を作り出している感じ。




…自分でも非常に分かりにくいのでここは一旦、
先日めざましテレビに出演していた中田ヤスタカ御本人の言葉を借りて話題を変えてみますと、

「感情が込もってないのに 込めてるふりをする歌い方が好きじゃない」
「自分自身の中から出てくるものでなければ意味がない」


…この2言こそが、ヤスタカの目指している音楽を端的に表し、そして今正に変化の真っ只中にある
日本の音楽シーンの目指す先を的確に表しつくしているんじゃないでしょうか。
そして発売後にこうしてlove the worldをしゃぶりつくしている間に、この言葉の真意はこの曲にこそ
詰まっているんじゃないかとも解釈が出来ました。


love the worldはその4:25という時間の間に、あらゆる感情が表現されています。
カラフルで楽しくて、なんだか無機質なその世界観が切なくて、そして何より愛おしさがあって。
それはただ歌一本という限られた表現では到底無理なのです。

そこに存在する全ての音を巧みに操って、初めてそんな素敵な空間が演出される。
だからこそlove the worldはとても優しくて、居心地が良い曲なんじゃないかと思うのです。






はじめはcapsuleの中田ヤスタカが関わってるから、という気分でcapsuleのリリースが無い時の
代用品としてしか聴いていなかったPerfume。
そんな彼女達の新曲は、僕にとってはヤスタカのキャリア上一番の名曲として、今後長らく記憶に
残っていく気がするのです。

そんな物凄い名曲がPerfumeの名義として発表された事が、capsuleファンの僕には
嬉しいやらちょっと悲しいやらなんですがw
もちろんcapsuleの魅力とPerfumeの魅力は全然別のところに存在しているんでいいんですけどね。

love the worldだってcapsule名義で発表されていたら名曲になっていたかは疑問で。
やっぱりPerfumeという3人が持つ、少女性という一種の永遠の儚さが空間の形成に大きな役割を
担っているのは明らかなことですので。



何はともあれ4人には、シングル・アルバムで1位を獲得したからって決して商業主義に飲まれず、
今まで通り音楽シーンを変えてしまうくらいの勢いで突っ走ってほしいものです。
まだまだ妄信リスナーはいっぱいいますしw







あとラブワって略称はどうかと思う


■love the world - Perfume

Perfume lwlove the world - Perfume
Release 2008/7/9

アルバムが初登場オリコン1位獲得、
この秋には武道館公演2daysを控えた爆走中の
Perfume、2008年度第2弾シングルを発表。

ジャケットは見ざる、言わざる、聞かざるのお猿さん。

音楽番組に出ずっぱりでプロモーションしまくりの新曲、love the worldは
一見さんも古参も納得のスペシャルな出来。
アルバムGAMEに続いて中田ヤスタカの妥協ないクオリティが魅せてくれます。




GAMEの時のゴリゴリのフロア仕様は也を潜め、イントロから中期capsuleを匂わせるような、
メランコリックでレトロな近未来的な世界観に一気に引き込ませる力を持ったポップチューン。

シングル曲らしく歌のパートが長めですが、当のヤスタカは最近ネタ切れなのか歌モノは金太郎飴状態で
全体的にはいまいち凡庸、キラーチューンというよりは長く聴き込めるスルメ曲だと思います。
グライダーを思い出させる無機質な空気が漂うトラックは最高ですね。何度でも聴き入ってしまいます。


更には、 ずるいでしょ チュチュチュ
の部分はメロディと合わせて、不可避の中毒性を備えた本当にずるいフレーズだと思います。

他にもサビの繰り返し部分にはヴォコーダーを当てて半音上げたりだとか、巷の安易にキャッチーな曲には
到底真似の出来ない、無意識的に耳に残らせる半端ない小技が次々に挿入されていて
病み付き症状のリスナーが大量頻出、中田+ぱふゅマジック全開の楽曲になってますよ。




対するC/Wのedgeはゴリゴリのテクノサウンドが響くGAMEの世界観の続編に当たる楽曲。
get downの流用って感じですが、今の彼女らはこんなクールな楽曲も難なく歌いこなせてしまいます。

A面が近未来的ならB面のこちらは宇宙の無重力を思わせる、それぞれ似て異なる浮遊感を持ってます。
誰だっていつかは死んでしまうんでしょ、という投げっぱなしジャーマンな切ないメッセージが印象的。
相変わらずPerfumeはカップリングもパネェ出来です。



他に2曲、インストだけでも余裕で聴けるレベルのlove the world -instrumental- と、
edge -extended mix-も収録。








武道館進出が決定してもどれだけTVに露出しても、全ての礎になる楽曲のクオリティには
一切の妥協を許さない中田ヤスタカと、それに全力のパフォーマンスで応えるPerfumeの
それぞれのさすがのクオリティが、今回も遺憾なく発揮されてました。

信頼関係、なんて安い言葉では到底言い尽くしきれないプロ根性が両者を本気で動かしてるんでしょうね。
この彼らの無限大のコンビワークが続く限り、僕はマンセーし続けるんだろうなあ…w


総評 ★★★★★


↓あんまりこの曲が好きすぎて、2日後に追記した分はこちら


■2008年 4〜6月度 音楽BEST

4〜6月の三ヶ月の間の音楽BESTです
今年ももう半分過ぎたと言う事で…お早いことです。
今期は堅実にアルバムばかり聴いてたので、アーティストの幅が狭いかな…
いつになくポップス・ロック中心になってる気がしますわ。


2008年 4〜6月度 音楽BEST - 楽曲部門

そんな中での1位は!


1位 セラミックガール - Perfume
GAME.jpg


去年の秋にはHEY!3でぱふゅが出ただけで狂喜乱舞したのに、最近では新曲発売前のプロモーションで
TVで見ない日のほうが珍しくなって、嬉しいやら寂しいやら。
僕の音楽生活も例外なく、彼女らなしでは語れない三ヶ月間になりました。

GAMEの中でも、一番リピート再生したのはなんだかんだ言ってセラミックガール。
天性のアイドル性とバッキバキのcapsuleサウンドが重なったいいとこどりの名曲です。
やっぱりヴォコーダー最強の間奏と、裏でフワフワってなってる気泡のようなSEが何とも心地よいですね。



2位 ぼくらが旅に出る理由 - 安藤裕子
Andrew4.jpg


アルバムは過去の作品に比べてイマイチだったですが、単品ではこれとHAPPYはよく聴いてました。
スカパラの欣ちゃんとデュエットした、ありえないぐらい爽やかなオザケンのカバー曲。
原曲が収録されているアルバム、オザケンのLIFEもありえないぐらい名盤です。



3位 責めないデイ - たむらぱん
BUTA.jpg


ちょっと可笑しなビジュアルと風変わりな言い回しから放たれる、人の核心をついた詞にぐさっときます。
凹んだ時にはよく聴いてました。元気です。



4. Telecastic fake show - 凛として時雨 →レビュー記事
5. beautiful survivor - DOPING PANDA →レビュー記事
6. 汽車に乗って - YUKI →レビュー記事
7. STARs - 木村カエラ
8. スマトラ警備隊 - 相対性理論
9. シークレットシークレット - Perfume
10. Wildpitch - 9mm Parabellum Bullet

この辺りは鉄板としてよく聴いていたアーティストです。
相対性理論のアルバムの中では結局スマトラを一番聴いたかな。


11. HAPPY - 安藤裕子
12. LOVE ずっきゅん - 相対性理論
13. GAME - Perfume
14. ヘイヨーメイヨー - たむらぱん
15. New Animal - the pillows →レビュー記事
16. BLACK DIAMOND - DOUBLE & 安室奈美恵
17. はやる気持ち的My World - 木村カエラ
18. Just Life! All Right! - YUKI
19. Call Me - Chara
20. Wanderland - 9mm Parabellum Bullet

16位のスーパーシスターズはすげえ楽しみにしててPVも最高だったんですが、曲はイマイチだったかな…
DOUBLEのダンスがなんか機械的でお茶目。 →PV


21. エイトビート - ザ・クロマニヨンズ
22. Purple Apple - the pillows
23. That's a wonderful world (song for Hermit) - the pillows
24. ゆきこさん - ミドリ
25. こよいキミに恋をして - AYUSE KOZUE →レビュー記事
26. Ring A Bell - BONNIE PINK
27. Butterfly - Perfume
28. 完璧に無くして - 電気グルーヴ
29. FUN - プリングミン
30. Another Day Comes (Cradle Orchestra Remix) - NIEVE & COOK

レビューでは取り扱わなかった曲がちょろちょろと。
クロマニヨンズの新曲はいつになくシリアスで力強い楽曲。ただ生きる、のシンプルな言葉が胸を刺します。
ボニピンの配信先行楽曲は彼女らしいブラックとポップが融合したようなスウェーデンな曲。
プリングミンのアルバムリード曲はAxSxEプロデュースの元気なロックチューン、
ボーカル・演奏共にもっと尖ればかなり化けると思われる、要チェックなバンドです。


今回のアルバムTOP10は続きをどうぞ!↓




■honey - Chara

Chara.jpghoney - Chara
Release 2008/6/25

復活後、精力的に活動を続けるChara。
オリジナルとしては11枚目となるアルバムで、
シングル曲多数の他、
ロックバンド陣が多数参加して作られた楽曲ラブラドール、
ニュースZEROタイアップ曲call meなど話題作も収録。

ジャケットは、娘さん?

Chara - honey
call meが良かったので釣られて買っちゃいました。
彼女のCDを購入するのははじめて。



2006年のユニバーサルへの移籍以後、過去にないくらいの勢いで活動するCharaさん。
スカパラとコラボしたサファイアの星や、m-floとラブズしたLove to Live Byなど
他アーティストへの作品参加も盛んに行われてます。



今回のアルバムには僕のお気に入りのFantstic Plastic Machineは参加していませんが、
亀田誠治蔦谷好位置島田昌典(よくaikoの編曲してる人)など見慣れた面子がプロデュースに
携わっており、多種多様のアプローチを魅せながらも安定した楽曲を聴かせてくれます。


と言うのも、やっぱりChara本人が齢40にしてボーカリストとしての魅力を全く失わないからですよね。
甘えるような歌声を出したかと思ったら、次の曲では筋の通った、凛としたボーカルで聴かせてくれる。
歌謡曲からハウスまで全く違うスタイルを歌いこなしながら、そのどれもがあらゆる追随を許さない
オリジナルティ溢れると言う本当に見事なもの。
そんな彼女の魂の歌は今作でも健在。



セルフプロデュースの楽曲は若干マンネリ気味、というか良くも悪くもCharaが自身で歌うための曲に
なっていて、他プロデューサー陣を招くことによりバランスを保っています。

彼女の甘く切なく温かいボーカルを聴いて、穏やかな昼下がりを。

総評 ★★★★


↓ 全曲レビューは続きをどうぞ!


■MY FOOT - the pillows

pillo 13MY FOOT - the pillows
Release 2006/1/12

ピロウズの13thアルバム。
忘れられた化石がジャケットに記された通り、
本作は原点回帰とも言える彼らのポップなギターロックが炸裂。

「シングル曲11連発」の宣伝文句通りの、キャッチーな曲が揃ってます。

the pillows - MY FOOT

トリビュートアルバムも大きな話題を呼び、徐々に認知度を高めだしてきた頃の彼らの、
オリジナルとしては13枚目になるMY FOOT。
気分も絶好調であったのか、正に快進撃と言える作品のリリースとなりました。




ツインギターロック炸裂!!との題目そのままに、単純明快な2人のギターサウンドが
鮮やかに流れるアルバムです。
そしてこの作品の肝は、キャッチーでハッピーなメロディセンス。
インスト曲からアガるアップテンポな曲、オルタナ色の濃い変態曲まで、
幅広い曲群のそのどれもが印象深いメロディラインを刻んでいます。

シングル曲11連発のキャッチフレーズは伊達ではなく、ピロウズとしてのみならず日本のロック界に
名を残すギターポップの名盤として、近年の彼らの作品では一際高い評価を受けています。


ただ全曲キャッチーで分かりやすいのはいいんですが、その分キラーチューンや代表曲などが
今一つ見つけられず、個人的にはのっぺりした印象。
最初は大ハマりしたのですが、その内リピートしなくなった作品でした。


総評 ★★★★



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プロフィール

Author:501
邦楽大好き。
Pops・Rock・House を中心に
何でも聴いてます。

FAVORITE ARTIST!

ASPARAGUS, ajapai
安室奈美恵, AYUSE KOZUE
UNCHAIN, 安藤裕子
Emyli, m-flo
capsule, KAREIDO
木村カエラ, くるり
Cocco, Salyu
椎名林檎, Syrup16g
ZEEBRA, SUPERCAR
東京事変, Towa Tei
DOPING PANDA, Perfume
the band apart, 髭(HiGE)
日之内エミ, the pillows
My Little Lover, Fantastic Plastic Machine
FreeTEMPO, THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
ミドリ, RHYMESTER
凛として時雨, Ryohei

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粉雪 - 日之内エミ
日之内エミ - 片想い - Single

今年の冬は、これ聴いて過ごします。

acoakko - My little lover
My Little Lover - acoakko

アコースティックカバーアルバム。
配信限定です。

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