■2008年04月

■Perfume 〜Complete Best〜 - Perfume

PerfumeCB.jpgPerfume 〜Complete Best〜 - Perfume
Release 2006/8/2(初回盤)

インディーズからメジャーデビュー1年間までのPerfumeの
軌跡を辿った記念盤で、
1stアルバムにしてBESTアルバム。

若さが弾けるアイドル歌謡曲からテクノ色の濃い
実験曲まで、2ndアルバム以上に彼女らの多様な音楽性
を楽しめる一枚。

あ〜ちゃんはこのころが一番可愛かった気がする1st・ベストアルバム。


中田ヤスタカと出会ったインディーズ時代から、メジャーデビュー後の近未来三部作のシングルを含む
代表曲を網羅した一枚になっています。
ヤスタカとの出会いは2003年、当時はcapsuleはガーリーポップのカリスマを突き進んでいた真っ只中で、
彼らの音楽に対するスタイルの変化と共にPerfumeの楽曲も激しい転換を繰り返していきます。

特にメジャー進出後のシングル3枚は、テクノ+アイドルの完全なる調和を試みた極めて実験色の強い
楽曲となっていますが、同時にそれらがPerfumeの今後の路線を決定付けると同時に
capsuleに先駆けたエレクトロニカ・ミュージックとして同グループの活動にも多大な影響を与えています。




そんな理由で、インディーズ時代とメジャー時代とで完全に分断された楽曲が半分ずつ並んでいる印象。
ただしサウンドプロデューサーは全曲ヤスタカなのでクオリティと遊び心は保証されています。

全く違うPerfumeが二粒味わえる、と考えればリスナーは楽しむ余地は幾らでも生まれるのですが、
異なる方向性の曲を与えられ歌とパフォーマンスをこなすだけの当時の彼女らにとっては、
さぞかし複雑だっただろうな、と。

テクノとか意味分かんない、と当初嘆いていたあ〜ちゃんも楽曲に馴染んでくる様など、
彼女らの軌跡を楽しむことこそがこのアルバムの真の目的かも。


総評 ★★★★☆



全曲レビューは続きをどうぞ↓



■GAME - Perfume

GAME.jpg
GAME - Perfume
Release 2008/4/16

アイドル業界の異端児、Perfumeと
クラブ業界の奇才、中田ヤスタカが織り成す
奇跡のテクノポップアルバム。

オリコン一位とは思えない探求的で尖ったサウンドは、
彼女達の止まらない勢いの象徴とも言えるでしょう。


オリコンウィークリー1位おめでとう!
capsuleを軽く追い越してメジャーデビューから意外と早かった1位獲得ですね。
特にポリリズムでのブレイクから今回までの知名度の上がりっぷりは尋常でないスピードでした。
風が吹いている、とは彼女らの状況を指し示すのですね。



もはや説明不要、テクノポップアイドルの頂点に辿りついたPerfume。
彼女らが圧倒的な人気を誇っているのも、音楽とアイドルという二面性を使い分けていると言う点が
大きいのではないでしょうか。

最近ではTVでもよく見かけるようになったアイドルとしてのパフォーマンスの熟っぷりも、結成8年という
キャリアの賜物。齢19にしてアイドル界のベテランです。
その徹底振りはライブ中のダンスのパフォーマンスにも及び、彼女らのプロフェッショナルぶりが窺えます。

そして肝心の音楽は全て敏腕プロデューサー、中田ヤスタカによるハイクオリティサウンド。
ヤスタカ追っかけのこのブログで今更伝える事も少ないのですがw、
アイドル・J-Popという枠に収まらず常に意欲的な楽曲でリスナーを楽しませてくれるのです。


そのどちらが欠けても成り立たない絶妙のバランスを保っているからこそ、アイドルファン・音楽ファン
両者を巻き込んだ大ブレイクとなったのでしょうね。




さて、本格的なテクノ・エレクトロニカというジャンルとアイドルの融合という異色ぶりから、
メジャーデビューからしばらくは実験的な曲が多くの割合を占めていました。
その音楽性がマニアックな支持を受けるとともに、capsuleやCOLTEMONIKHAとも異なった独自のベースを
築くこととなり現在のブレイクへと続きます。


しかしこのアルバムはかつてないほどの'モテ期'の真っ只中に立たされたPerfumeに中田ヤスタカが送った
本気のアルバム。
彼の今までのキャリアを総括した、特に先行して発売されたcapsuleFLASH BACK」・MEGBEAM」の
両アルバムを彷彿とさせる内容になっています。

メディアにも本格的に露出をし始めた彼女らですが、一見さんに寄った甘い作りになることは
ヤスタカは許さず、従来と同様、いや今まで以上にゴリゴリでコアなサウンドに仕上げました。
これはクラブ進出を控えたメンバーに彼が送った路線とも、Perfumeのメンバーが自ら頼み込んだ
路線だとも言われてます。

「バッキバキなアルバム」とのっちがのたまう通りに、オリコンで1位を飾ったとは思えないほど
ハードでゴリゴリした感触がアルバム全体を包みます。
従来の彼女らを知る方には想像通り、BcLで知った方には肩透かしの内容となっていること受け合い。

特にアルバムでの新録曲にはcapsule「FLASH BACK」の路線を踏襲した音が数多く、
FBを聴いているかどうかでこのアルバムの評価が多少変わってくるんじゃないかな、と個人的には思います。




その貪欲でガツガツした音楽性はブレイク前も後も変わらず、ヤスタカファンのみならず、
全ての音楽ファンを虜にするに相応しいアルバムが出来上がったといえるでしょう。

一切の迷いも妥協もないそのサウンドに、バキバキにされちゃって下さい。



総評 ★★★★★



↓全曲レビューは続きをどうぞ


■2008年 1〜3月度 音楽BEST - アルバム部門


続きましてはアルバム部門です。



Syrup16g.jpg
1位 syrup16g - Syrup16g →レビュー記事

1位は迷いに迷ったんですが、ラストアルバムに敬意を表してシロップに。
ラストだから、という記念盤だけでは決して無い、彼らのキャリアの上からなる名曲が詰まった名盤です。
残念ながらSyrup16gはもう終わってしまったバンドだけど、
このアルバムは、これから彼らに触れるリスナーの心を揺さぶり続けることになるでしょう。

こうして確かに一つの作品として残る、バンドとアルバムの関係って素敵ですよね。




UTADA - HS
2位 HEART STATION - 宇多田ヒカル →レビュー記事

2位には宇多田ヒカルの5thアルバム。
シングル曲をあれだけ詰め込みながらアルバム曲にも一切妥協を許さず、一つのアルバムとして
しっかり纏めてみせた相変わらずの彼女の器量に脱帽。
いい意味であっさり聴き流せる、清涼水のように澄み切った一枚。




www.jpg
3位 ワールドワールドワールド - ASIAN KUNG-FU GENERATION →レビュー記事

アジカンの2年ぶりアルバム。
より前向きに、よりハイファイサウンドになったアジカンの新しい世界を開く一枚。
単純明快なバンドサウンドにメッセージ性の濃い歌詞を重ねた、味わい深く至高の一枚。



4位 Dopamaniacs - DOPING PANDA →レビュー記事
5位 TEENAGER - フジファブリック →レビュー記事
6位 Sound Concierge JAPAN ''Japanese Lyric Dance'' - Fantastic Plastic Machine →レビュー記事
7位 rapture - UNCHAIN →レビュー記事
8位 FAKIN' POP - 平井堅 →レビュー記事
9位 ROCK PIT - HIGH and MIGHTY COLOR →レビュー記事
10位 CRY - JAMOSA

4位のドーパンのアルバムは、せっかく買ったのにそんなにハマりませんでした。
やっぱりテンションとメロディラインが今一つかな?ANESSAの新曲に期待大!
6位のFPMのアルバムはマジおすすめ!
9位のハイカラさんは新境地を感じさせる一枚。ネタ的にもサウンド的にもいい仕事してます。
10位のジャモは記事にしようかとも思ったけど…AVEXに移籍してもクールなR&Bスタイルは変わらず、
安心して聴けるアルバムになってます。



3月まで2,3枚しかアルバムを聴いていなかったんだけど、そこから猛スパートで新作を聴き続けました。
メジャーからちょっとマイナー路線まで、今まで聴かなかった範囲のものまで少し手をつけれた感じ。
貪欲に物を求め続ける姿勢って、大事ですよね。

来期も一枚でも多くの良いアルバムに出会えますように。



■2008年 1〜3月度 音楽BEST - 楽曲部門



Perfumeウィークリー1位おめでとう!!!!!!感激更新
さて当ブログでは一周年を迎えた音楽BEST、楽曲BEST30の発表です。




andrew07.jpg
1位 パラレル - 安藤裕子 →レビュー記事

1位はねえやんこと安藤裕子嬢のニューシングル。
ハイテンポでちょっと胸が切ない極上のスプリングチューンです。
相変わらずねえやんワールド全開の曲風は日常のどんな風景にもピッタリ。ツアーも行くよ!




ayuse2.jpg
2位 ONE - AYUSE KOZUE →レビュー記事

こちらは冬のバラード、AYUSE KOZUEのTei Towaプロデュース曲。
教授のピアノが切なく響く中、力強いメッセージが込められた温まる曲。
リリース後しばらくリピート再生してました。




amuro 60s
3位 NEW LOOK - 安室奈美恵 →レビュー記事

3曲の中ではこれが一番聴きました。
ガーリィポップとR&Bの華麗な融合。聴くだけで体が踊り出します。
上位3アーティストとも、あ で始まる女性アーティストだ…




4位 ROCK STEADY - 安室奈美恵
5位 WHAT A FEELING - 安室奈美恵
6位 新しい世界 - ASIAN KUNG-FU GENERATION
7位 nothin' - DOPING PANDA
8位 Garden of Love Feat. 青山テルマ -Exclusive Edit- - MAKAI
9位 ZOCK ON! feat. Pharrell & Busta Rhymes - TERIYAKI BOYZ →レビュー記事
10位 HEART STATION - 宇多田ヒカル

安室ちゃんの曲は並べてみました。どれも優劣つけられないぐらいの力入った名曲です。
8位のMAKAIの曲は先行配信されていたころからよく聴いてました。
10位の宇多田さんは曲のテーマ性からラジオでもよく流れてましたよね。
最近のシングル単体では一番好きな曲かもしれません。



11位 ラファータ - Syrup16g
12位 バナナの皮 - Syrup16g
13位 Let Me Be The One - UNCHAIN
14位 Celebrate - 宇多田ヒカル
15位 笑顔の未来へ - エレファントカシマシ
16位 call my name - DOPING PANDA
17位 転がる岩、君に朝が降る - ASIAN KUNG-FU GENERATION
18位 Japser - 木村カエラ →レビュー記事
19位 Bushido - ZEEBRA →レビュー記事
20位 MISSIN' U - JAMOSA

シロップのアルバムからはどれもよく聴いたんですが、特にお気に入りのこの2曲を。
15位には最近再ブレイク中のエレカシのヒットシングルを。蔦谷好位置氏がついたんですね。
聴きやすくてそれでいていつもの暑苦しい直球なメッセージソングで、いい曲です。
20位にはジャモのシングル曲。やたらポップですぐ馴染んでくれる冬のミディアムバラード。



21位 scene through - Syrup16g
22位 ヒラヒラヒラク秘密ノ扉 - チャットモンチー →レビュー記事
23位 君はス・テ・キ - 平井堅
24位 UPSET - 平井堅
25位 Tokyo Bambi - the pillows →レビュー記事
26位 星降る夜になったら - フジファブリック
27位 GOT LUCKY - LOW IO 01
28位 Baby cruising Love - Perfume →レビュー記事
29位 Boyz, Boy Don't Cry - SUEMITSU & THE SUEMITH →レビュー記事
30位 恋バス〜colorhythm ver.〜 - 矢井田瞳

27位にはLOW IQのNEWシングルを。相変わらずメロディックなパンク。久方ぶりのアルバムももうすぐです。
29位の末光篤氏の曲はレビューではベタ褒めしたんですが、やっぱりすぐ飽きてしまって…w
30位には矢井田瞳嬢のアルバムから、昨年のクリスマスの約束で小田和正と競演した楽曲。
なんでシングルにしなかったの、ってぐらいにいい曲。2人のハーモニーが染みます。



■HEART STATION - 宇多田ヒカル

UTADA - HS
HEART STATION - 宇多田ヒカル
Release 2008/03/19

宇多田ヒカル、デビュー10周年を控えた5thアルバム。

10年間常に邦楽のTOPに立ち続ける彼女が送り出す
今作は、今まで以上にまっさらで純粋な音が紡ぐ13曲を収録。

ヒッキーの5thアルバムが発表。
ULTRA BLUEから約1年10ヶ月、これでも今までのアルバム状況からしたら短いと思えてしまいますね。


「後から私の作品を聴いてくれる人が可哀想だから、アルバムにはシングル全部入れるお(^ω^)」
という彼女の不動の精神は今作でも当然健在で、あのぼくはくまどころかFlavor Of Lifeのver.違いまで
ボーナストラックとして収録すると言う大サービスの太っ腹ぶり。
もとい、今までのシングル全て買ってきたリスナーは涙目。
と言ってもファンはそれを承知の上で買ってるんですから特に問題は無いとは思いますけどね。


それより心配なのが、果たして多数のシングル曲と新曲を交えて一つのアルバムとして成立するのか?
という点でした。特に今回はくまが迷い込んでますし。

しかし彼女はなんとアルバム前半にシングルメドレーを作り、後半はアルバム新曲ラッシュという
大胆な曲順で構成しました。
しかもこれが実際聴いてみると、実際絶妙な展開を見せてくれるんです。

今回のシングル曲はどれも割とおとなしめな、それ一つでは強烈な個性を発揮しないようなじっくりと聴かせる
タイプのものが多数で、それがインタールードまでの前半に続いています。
後半では多少テンポの上がった曲が増えるものの、アレンジはシングル曲と変わらず
極めてシンプルで、かつしんみりと言葉少なに訴えかけてくる曲が並べられています。

その曲達が運んでくれるメッセージも前作の憂鬱めいたものとは違い、
苦難があっても前向きで、純真で、元気つけてくれるものが多く聴き手の心をほぐしてくれます。



これ!!!という必殺の1曲こそ無いけれど、全編通していい意味であっさりと聴ける名盤です。
個人的には決してポップとは言えない独特の圧力を内包した前作の方が好みなんですが、
今作のハイともローとも言えないテンションもまた別物として好きです。


後もう一つ気になる点を上げるならば、各所で言われている、
「セルフプロデュースによるアレンジの幅狭さ」なんですが、今回は逆にそれが統一感という
いい結果に結びついていると思いますし、何より彼女自身それを理解していないとは思えませんので
次回以降また新たな一手を見せてくれることでしょう。


20代はイケイケ、今後の彼女の活躍にまだまだ期待大。


総評 ★★★★☆



各曲レビューは続きをどうぞ↓

■FAKIN' POP - 平井堅

FAKIN.jpgFAKIN' POP - 平井堅
Release 2008/03/12

POP STARの3年ぶりのオリジナルアルバムは
半シングルコレクションでありながらも、
彼の顔並みに濃い楽曲群で固められた濃厚な作品。

フリーダム過ぎる平井堅の世界を気ままに体験できます。
このアルバムを実際に手にするまで"F●CKIN' POP"だと思ってました(笑)
そんなの確実に発禁だよなあ…と思いつつ口に出すときは「ふぁっきん ぽっぷ」って言ってますw


そして平井の堅ちゃんのアルバムは、実に3年4ヶ月ぶり!!
あの会社とかあの会社だったら既にベストアルバムを出してる頃合ですよねー。
事実このアルバムも半分以上が既出曲であり、先行シングルを買えば買うほど損すると言う
アルバムになっている点は仕様であり残念でもありますが。




ところで3年前、ベストアルバムが驚異的なロングセラーとなり、名実共に不動のPOP STARの地位を
得た堅ちゃんのその後のシングル作品による活動は、実に自由な作風でした。

ある時は王道ポップス、ある時は歌謡バラード、ある時は完全な彼の趣味による80'アイドルソング
かと思えば彼のブレイク直後のスタイルである本格的R&B志向の曲に舞い戻ったり…。

平井堅という存在から引き出される手法の幅の広さに、リスナーは毎度毎度驚かされてきたものです。
そんなシングル群が詰まり詰まったこのアルバムは、
まるでサクマ式ドロップかのように様々な味がめいっぱいつまっています。

バラードを歌う平井堅を好きな人でも、R&Bで踊る平井堅が好きな人でも…彼と言う存在が気になる
方であれば、必ず1つは気に入る曲が収録されている、そんな一枚になってます。




そのユニークな内容ゆえ、アルバムを通しての統一感に欠けるのは仕様。
ですがこの自由でポップな世界にコンセプトという言葉など不要です。
好きな時に好きな平井堅を聴ける、そんな自由で物腰柔らかなアルバムになっているのですから。

FAKIN' POPなんて題名をつけても、POP STARはPOP STARだと再認識させられる作品でした。


総評 ★★★★



各曲レビューは続きをどうぞ↓


■rapture - UNCHAIN

UNCHAIN.jpgrapture - UNCHAIN
Release 2008/03/19

京都出身の新世代バンド、UNCHAINが
2枚のミニアルバムを経て、
遂に1stフルアルバムリリース。

今まで以上にグルーヴィで、ピースフルな
サウンドがハッピー!なアルバム。

ロックにジャズ・ソウル・ファンク等ブラックミュージックを果敢に取り入れた、全く新しいサウンドが
ご機嫌な、今!最も注目されるべきバンドUNCHAINの1stフルアルバム。

メジャーデビューしてからのミニアルバムと、alaとのスプリットシングル、
そのどれもが個性に溢れた尖った音で見る見る彼らに惚れていったんですが、
今回も正に惚れ直すデキ。カッコいいです。


特にこのアルバムにて進化したと見られるのは、よりブラックミュージック寄りの音にシフトし始めた、
という点でしょうか。

正直、彼らを知った最初のころはthe band apartのコンパチだと思ってたんですよw
しかしバンアパが名の通り音の総合住宅かの如く、いろんなジャンルの音を取り込んで独特の
ロックに仕上げるのに対して、
UNCHAINはこのアルバムでジャズ・ソウルへの強い関心を示したかのように感じ取れました。
ピースフルなダンスミュージックを中心に成立され、「躍る」ことに重点を置いた一枚になってます。
彼らの音楽の興味は、今まさにそこにあるのでしょうね。


既出曲を除く新曲は正にそんな曲ばかりで、泥臭いロックも期待していた僕には少し意外でした。
爽やかでテンションの上がる曲順にはなってはいるんですが、結構あっさり終わります。
BGM向けかもしれませんね。特に晴れた日のドライブには欠かせなくなると思います。




今までの彼らの総括的な半・ベストな内容でありながら、新しい可能性を示したrapture。
特に今まで彼らに触れた事のない人にオススメできるかも。
↓続きにリード曲Let Me Be The OneのPVをリンクさせたので、一度聴いて見て下さい。
超キャッチーなアッパーソングで、気に入る人は一発で気に入るはず!


総評 ★★★★



↓PV試聴

■ROCK PIT - HIGH and MIGHTY COLOR

ROCK PIT
ROCK PIT - HIGH and MIGHTY COLOR
Release 2008/03/19

なんやかんやで生き残っているアンチ信長バンド、
ハイカラの4thアルバム。

ゴリゴリのへヴィでいながら、どこか軽い音が
ポップで聴きやすいアルバム。

ハイカラについてはそこまで詳しくないんですけど、傍から見てるとかなり面白いことやってるバンドですよね。
まずメジャーデビューに当たって、顔だけの女をボーカルに入れられるあたりいきなり愉快なグループ。
顔は可愛いけど、歌は本当に下手。しかも全然上達しないし、マジで使えない。
でも可愛いから、文字通りこのバンドの顔になってる(笑)


そしてメタル×アニソンの意外な食い合わせの良さを突いて、アニメタイアップを軸に活動する
敷居低めのへヴィメタルバンドとして何とかやってます。
メジャーシーンにおいてへヴィメタルをやってるバンドってほとんど見かけないので、
そういう点においてハイカラは貴重な存在であると共に、凄く面白いバンドだと思うんですよね。
ツインボーカルというスタイルも曲の幅を広げるのに上手く生かせているかと。ネタにも困らないし。



しかしそんなハイカラに更に愉快な事態が!!!
アルバムの先行曲Amazingを聴いてみると、ボーカルとリズム隊が完全に分離してるしw

この曲、ハイカラの曲の中でもかなりポップなメロディで、特にサビはいかにも売れ線!ど真ん中を
相変わらずマーキーが垢抜けない歌を披露しているんですが、
後のバンドがそんな彼女のフォローにもう疲れ果てたのか、
「お前はお前で勝手にやっとれ!」とでも言わんばかりのゴリゴリのメタルサウンドを
勝手にド派手に打ち鳴らしています。

ボーカルが感情を抑えて淡々と歌っているのに対して、バンドは始終猛烈な音でやかましいし。
そんなんだから歌が完全に埋もれてしまっているのかと思えば、逆にボーカルの感情の無さと
音程の取れなさが浮き彫りになってて実に愉快。
「あ〜ふれ〜るお〜もい〜」の棒読みぶりはもはや芸。



とにかくお互いがお互いを気にかける様子が全く無い、同じバンドと思えないチグハグぶりが
最高にユニークでカッコいい1曲目、Amazing。
こんな楽しい曲が並んでいるアルバムかと思っていたらそうでもなく、
基本的にはへヴィメタルのやかましさを楽しむためのアルバム。
アルバムの8割はゴリゴリのギターを効かせた激しいアップテンポで、シングル以上にユウスケのデス声
が出張り想像以上に男らしく暑苦しい仕上がりになっています。

特にアルバム中盤は上記のような同じ曲調が続くため、
ELT風のひたすらポップでキャッチーな5曲目HINATA
彼らには珍しい、民謡風の渋いアコースティック・バラード、木漏レビノ歌なんかを
上手く散りばめられたならもう少し聴きやすかっただろうに、そこが少し残念。






マーキーの映画出演や彼女のヘッタクソな歌を前面に押し出したバラードソングなど、
明らかな迷走時代から一転、アニソン・へヴィメタバンドへと原点回帰したHIGH and MIGHTY COLOR。
その一歩としてはなかなか堅実で、意味のあるアルバムであったと思います。

彼らは売り出そうと思って事務所ががんじがらめに縛っても決して大成はしないだろうし、
かと言って本人らの自由に曲を作らせたら自爆するのは目に見えているので、
今のような事務所との微妙な距離感が一番面白い楽曲を作ってくれると思います。あくまで僕にとってはw

これからも沈みそうになったらアニメを上手い事挟んで、メジャーにおけるメタルバンドとして
今の位置を長い事維持してもらいたいバンドです。頑張って。


総評 ★★★


■Sound Concierge JAPAN ''Japanese Lyric Dance'' - Fantastic Plastic Machine

FPM.jpg
Sound Concierge JAPAN ''Japanese Lyric Dance'' -
Fantastic Plastic Machine
Release 2008/03/26

FPMのSound Conciergeシリーズ記念すべき第10弾は、
日本語詩ハウスを集めた邦楽MixCD!

皆が知ってるあんな曲がこんな曲が、ノンストップで
ハイセンスに楽しめます。

Fantastic Plastic Machineの Sound Concierge シリーズって知ってますか?
トラックメイカーとしてはもちろん、腕利きDJとしても抜群の知名度を誇るFPMの田中氏が
選出した楽曲によるMixCDで、大人気の結果今までに9枚ものリリースをしているんです。

MixCDってのは、BPMを調節して全ての楽曲がノンストップで繋がっているという、クラブさながらの
臨場感とテンポのよさを体感できるちょっと変わった表現体系をとっているCDですね。

普通、ジャンルや国籍を超えた様々なアーティスト・楽曲が入り乱れて構成されるので、
DJそれぞれの選曲の意外さやカオティックぶりも大きな楽しみの一つと言えます。

そして今回第10弾となるSound Conciergeの選曲は、''Japanese Lyric Dance''の名の示す通り、
日本語詩ハウスだけを集めた邦楽だらけの70分!激アツ!

↓しかも曲目に注目!

1.  Honeycom.ware (FPM's extended re-edit) / 100s
2.  Drop / CORNELIUS
3.  WORLD’S END SUPERNOVA / くるり
4.  Crazy for you (club edit) / Chara
5.  浴室 / 椎名林檎×齋藤ネコ
6.  White Tipi / 曽我部恵一
7.  Why Not? feat. Ryohei (Japanese version) / Fantastic Plastic Machine
8.  東京は夜の七時 〜the night is still young〜 (talking toolbox mix) / PIZZICATO FIVE
9.  朝の光 / □□□
10.  美しく燃える森(FPM bootleg house mix)/ 東京スカパラダイスオーケストラ
11.  GRAND MASTER FRESH Pt.2 feat. Fantastic Plastic Machine / YOU THE ROCK★
12.  OBOROGE COPY VIEW / HALCALI
13.  Our Song (extended) / Shinichi Osawa
14.  fragile (FPM bitter sweet samba mix) / Every Little Thing


この選曲にドツボな方、結構な数がいらっしゃるんではないでしょうか?
そう、日本語詩ハウスと言っても、どちらかというとロック畑のアーティストが多めですよね。
更には椎名林檎、ピチカート、スカパラ、そしてELTという超メジャー級アーティストの楽曲も
入ってますから、どんな方でも入りやすい、そして何より踊れる一枚になってます。

僕は1曲目にHoneycom.wareが収録されているのを見た瞬間、レジまでこれを持ってっちゃいましたけどねw

このCDを聴いてから、今更ながらFPMが今の地位を確立したのは、ハウスというジャンルのみならず
ロックに対して多くの理解をし、自分から歩み寄っているその姿勢からなんでしょうね。
今や代表曲の一つとなっているBeautiful DaysEGO-WRAPPIN'の中納良恵を招いた昭和歌謡風サウンド
でしたし、彼の楽曲にはロックにルーツを感じるものが多数ありました。


ハウスとロック、一見相反する2つの音楽ジャンルを見事に融合させた、
Fantastic Plastic Machineならではの、彼にしかできないこのMixCD。
是非お手にとって、オーディオ機器に入れてiPodに取り込んで、踊り出しちゃって下さい!



総評 ★★★★★

■MAGIC - MEG

MAGIC.jpg
MAGIC - MEG
Release 2008/03/05

全曲中田ヤスタカプロデュースアルバム「BEAM」が
スマッシュヒットとなり絶好調のMEG、間髪入れずに
ニューシングル発売。

ドラマタイアップも付いた今作は、
今まで以上にポップで親しみやすい楽曲。

ヤスタカファミリーの要らない子第一候補、MEGの新譜です。
テクノでピコピコ感の強いトラックに、歌謡曲風のメロでポップにべったりとくどめで。
これが彼女の歌モノ路線として固定させるようですね。
でも前回PerfumeBaby crusing Loveも同じ作りだった気もするんですが…

アルバムに収録されていてもあっさり聴き流されていたであろう、
さしたる特徴の無い曲の上に、今回はメロディも至るシーンで使い回されたお馴染みのコード進行。
玉置成実Reasenとか思い出しましたよ。

やっぱりヤスタカトラックにつまらない歌謡曲のメロディは取り合わせが悪い気もします。
capsuleの1stアルバムもそうですが、彼の独特のセンスが生かしきれていない…。


カップリング曲のMIRACLEはオートチューン多様でトラック重視の作りで、こちらの方が断然好みでした。
これはこれでクラブ仕様のよくある楽曲で目新しい点も特にないんですけどねw
FLASH BACKのボツネタみたいな曲です。

もう一曲はA面の<NEMESIS MIX>
NEMESISってのは有名シューティングゲームであるグラディウスの海外版の名称ですね。
間奏部分のメロディがこのグラディウスの空中戦の音楽そっくりで…って確信犯かよw
と言うわけでこの間奏部分を機軸にトラックを構成しなおしたもう一つのMAGICとなってます。
言われてみれば音もところどころチープっぽくなってます。

中田氏は時たまゲームミュージックネタをちょいちょい挟んで来るので知っていれば面白い曲も
多いかもしれません。



気づけばMEGを3枚続けてレビューしているわけですが、ヤスタカだから耳を通しているだけで、
彼女でなければ出せない音は全く感じられてません。
やっぱりその程度の存在なのかなー。

今回も一夜限りの関係だった鈴木亜美同様、capsuleとPerfumeの出涸らしみたいなもので、
普段中田ヤスタカの楽曲を聴いていれば聴いている人ほど用の無い楽曲。
グラディウスが好きならTr.3だけ聴いてみたらいいかもw

総評 ★★


■ZOCK ON! feat. Pharrell & Busta Rhymes - TERIYAKI BOYZ

ZOCK ONZOCK ON! feat. Pharrell & Busta Rhymes
 
- TERIYAKI BOYZ
Release 2008/03/19

TERIYAKI BOYZ一年ぶりのリリースは
またも贅沢な豪華ゲストを迎えてます。

迎えてる割りには肩の力抜きまくった
脱力感溢れるサウンドが、またまた癖になる一曲。

酉年限定の活動です、という宣言の元NIGOをトータルプロデュースに迎えメジャーシーンに浮上した
TERIYAKI BOYZ。そんな過去はすっかり忘れて今年も元気にやってます。

昨年のカニエに続き、今度はファレルバスタという何とも豪華なメンツが集結。
洋楽に疎い僕でも質の高さが分かる豪華ゲスト。
これだけの力の入りようなら、年一のリリースでも全然満足できますね。

とはいえ力が入っていると言っても本質は息抜きグループ、
Tシャツを売ることに命を懸けているNIGOだけはいつも必死な形相ですが
ラッパー陣はそれぞれのソロ・グループ活動の片手間に、いい具合に力を抜いたラップを見せてくれてます。

相変わらず流暢な英語でグローバルなラップを見せるVERBAL
ソロ活動はダサすぎて失笑を買ってますがむしろTERIYAKIが本業のWiSE
元祖・脱力ラップ、そろそろ英語を覚えてほしいRYO-Z
今日も変わらずヘタウマなフロウでオチ担当、声質は一番いいILMARI

と4人がそれぞれ味を見せつつも、基本はゲストを立てるという前回と同じ器用さを披露。
バスタのラップは冒頭から格の違いを見せ付けてくれます。
かっけー!

でもファレルの扱いは笑うところですよね?w
HOOKでたどたどしい日本語で呟く様に歌い上げてますが、わざわざ呼んどいてあの扱いw
因みにコーラスもスペシャルゲストでLISAが担当してます。



相当高いレベルを保ちながらも、小難しいこと考えない仕上がりが聴いていて楽にさせてくれる一曲。
果たしてアルバムは出るのか?

C/Wには前作I still love H.E.RのジャジーなLOW JACK THREE Remixを収録。
これが原曲と変わらぬほどハマってる!


総評 ★★★★


PV試聴は続きをどうぞ↓

■Bushido - ZEEBRA

ZBR.jpgBushido - ZEEBRA
Release 2008/03/05

ZEEBRA2008年第一弾シングルは
「龍が如く 見参!」テーマソング。

鼻息荒いシマウマの日本語ラップがここに
堂々たる復刻宣言!
アルバム「The New Beginning」以来数年間、Hip-HopよりもR&B寄りの音楽に果敢に挑戦し、
お得意のラップも英語詰めが多くなってきたシーンの台頭ZEEBRA。

「ジャパニーズヒップホップじゃねえのかよ 例の場所」と言われんが如くのインターナショナルな
フロウを披露していた彼が、久々にわびさび溢れる日本語ラップに舞い戻って来ました。
…っていうか前アルバム2作の方向性を望んでた人がそんなにいるとも思えないんですけど;

映画化もされたSEGAの大ヒットゲーム「龍が如く」とのコラボレーション作品と言う事で
企画ありきの楽曲ではありますが、なかなかどうしてカッコよく仕上がってますよ。
キングギドラ時代の「平成維新」を髣髴とさせる侍魂こもったサウンド。
ダイナミックなトラックがZEEBRAの切れ味を最大限に昇華させてます。

やっぱり彼の日本語は久しぶりでも安定感あるなあ…と思ってたら
「究極の剣術  扱い間違えりゃ超危険物」
「ジッと見上げた天空睨み  すべてよけるぜ ひらりひらり」
とかベタベタな韻踏みで思わず失笑w
昔からZEEBRAの韻ってそんなに凝ってないですし、明らかに投げやりなリリックも多いんですけどねw
こんなところも以前となんら変わらずってことで逆に安心してしまいました。


とにかくかつてのシマウマ見参!って感じの出来上がりで満足できた一曲でした。

C/WにはA面のinstrumentalと、
RUDEBWOY FACE.CHAPPA Rといった客演を迎えて新たに新録した、
アルバム曲Lyrical GunmanのRemixを収録。

総評 ★★★☆



PV試聴は続きをどうぞ↓

■GARDEN - MAKAI

MAKAI.jpgGARDEN - MAKAI
Release 2008/03/05

J-Club界最後の大物、House王子として
名高いMAKAIがメジャーデビュー!

今が旬の女性ボーカリスト青山テルマをはじめ
豪華アーティストとのコラボも魅力な一枚。

過去2枚のアルバムと提供曲の評判も高いMAKAIが満を辞してメジャーデビュー。
しかも青山テルマとのコラボ曲をCMに拵えるとは……ぬかりが全くありませんね。お見事。

ただこのアルバム、CMタイアップをはじめやたらとトントン拍子に発売されたなあ、と思ったら
収録曲9曲(これでも少ねぇ)のうち半分はリミックスや新録やら先行配信済みだったりしてます。
とんだ駆け足アルバムだなぁ。

そもそもMAKAI自体、昨今のクラブミュージックのブームに乗ってるだけのように感じられてしまう
アーティストで…。他のDJに比べて秀でている面に乏しいのが現実でしょう。
ジャズトロカーゴスタアパカワサキダイシダンス
これらのアルバムを一枚でも所有している人には用無しのアルバムでしょう。
ボリュームもボリュームですしね。



前述のように商業的戦術を張り巡らせてきたのに、こんな手抜きアルバムではブレイクするものも
ブレイク出来ません…; ;
まだ前作の「Stay True」をここでリリースしてたら評価に繋がったかもしれないのに。

ラウンジというジャンル自体商業的と言うか、装飾関係の店で数ヶ月流されて終わりと言う
ある種使い捨てのような音楽性に違いありませんが、
このアルバムの場合店で流してもらえるかも危うい……そんな出来のアルバム。

個人的には「Garden of Love feat.青山テルマ」をiTMSで購入したらそれで十分かと。

総評 ★★



そのGarden of Loveも先行配信されていたExclusive Editとアルバムver.があって、
後者はピコピコ電子音とメランコリックなギターが追加されてます。
歌メロが強調され爽快感が比ではない前者が好みでした。


■TEENAGRE - フジファブリック

TEENAGER.jpgTEENAGER - フジファブリック
Release 2008/01/23

変態バンド取締役フジファブリック、
約2年ぶりの3rdアルバム。

今作のテーマは先行シングル「若者のすべて」を
引き継いだ、ほろ苦い青春ポップス。

フジファブリックは1stの何でもやったれ感が好きだったのですが、2ndの濃さについていけずにギブアップ。
シングルはスルーして久しぶりに本腰入れて立ち向かったフジファだったのですが…


良い!


気を入れて聴く必要など全く無い、ポップでいていい意味で軽い、これぞ名盤に出会う事が出来ました。



フジファと言えば変態サウンド、変態と言えばフジファブリック志村。
それぐらいに大成した彼らの独特すぎるキモいダンスミュージックはもちろん健在。
しかし今回のフジファのテーマはそう「青春」。
甘くてすっぱくて切なくて、そして何より爽やかなメッセージが、このアルバムのそこらに詰まっています。


2ndでの彼らはポップを機軸としながらもあまりにも奇怪すぎる楽曲が多く、
イマイチどこを狙ってるのか分からない、ともすれば自己満足に終わっているかのようにも
感じられてしまったのですが、今作は青春と彼らの気持ち悪さが共存している妙な一枚。
思春期の男子と言えば24時間エロい妄想をして過ごしてきたと言っても過言ではない(笑)、
その時期特有の物の考え方を有してきたわけですね。


そう言った若者らしいキモさ、フジファ流のキモい青春サウンドがやけにリアルで共感してしまいます。
Base Ball Bearが放課後サウンドならこっちは裏放課後、体育館の裏でエロ本読んでるかのようなw



あっでも冒頭のように清涼感溢れるTr.1、2のような楽曲もありますよ。
気持ち悪いダンスミュージックのTr.5、6、9は本当にキモいし、
野性味溢れるアグレッシブなTr.10なんかは彼らのロックンロールが炸裂しています。


そしてTr.4「若者のすべて」、Tr.12「星降る夜になったら」は彼ららしからぬポップで甘酸っぱい、
正にアルバム名を表した至高の楽曲です。
今までフジファを敬遠していた人でも、初めて触れる人でもすんなりと受け入れられんじゃないかな。



今までの2枚より圧倒的に入りやすく、聴き込みやすい一枚でした。文句ナシにオススメのアルバムです。
このアルバムを受けて、次はどんなテーマになるのかな?


総評 ★★★★★




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■ワールド ワールド ワールド - ASIAN KUNG-FU GENERATION

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ワールド ワールド ワールド -
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Release 2008/03/05

大人のロックへと進化を続けるアジカン、
2年ぶりのメジャー4thアルバム。

開けた世界への旅立ちと出会いを描いた、一つの物語のようなアルバム。
ジャケットはお馴染み中村佑介氏。モノクロだった前作と対極に鮮やかに。

先行シングル「アフターダーク」がなかなか気になったので、君繋以来久しぶりにアルバムにも触れました。
そしたら正解、間違いないアルバムに仕上がってます。


彼らが今出来るロックンロールを詰め込みあらゆる形に作り上げた、
1stの頃のがむしゃら感とはまた印象の違う、成熟した多彩ぶりが感じられます。
珍しくインストものが2つほど挟まれていますが、楽曲自体に
バンド以外の音を取り入れるなどの実験要素は極めて少なく、基本に忠実なアジカン・ワールドが
作り上げられています。意外性は無いけど、安定したロック・アルバム。


今回は「世界」を軸に旅立ちや景色を描いた、コンセプト的なアルバム。
シングル曲「或る街の群青」で見られた真っ青な世界への憧れを始まりに、その延長線上的な世界観
になっています。


ただそれに拘りすぎたがゆえか、同じような曲調、そして説教臭い語彙が頻繁に耳につくのがちょっと問題。
「引きこもりよ外に出よ!」とボーカル後藤の口から歌われると嫌に説得力がありますが、
「世界」「旅立とう」「出会い」…テーマはいいけれど同じような言葉がひたすら繰り返される印象。
情景や感情表現に感しては結構秀逸な書き方をするバンドだと思っているだけに、
もっと色々な視点から「世界」を眺めた曲も見てみたかったかも。


しかしもちろんそこから外れた曲数曲収録されており、反戦歌「No.9
宇宙という深い闇へ消えた犬「ライカ」、夜空を歌うポップ路線の「惑星」なんかは特にお気に入りです。



(このあたりは全曲レビューでも触れますが)曲順にも多少の不満はあったりするんですが、
最後の「新しい世界」を聴いた瞬間に全ての鬱憤は晴れ、今すぐにでも薄暗い部屋を抜け出し
陽を浴びに飛び出したくなる、ポジティブを後押しさせてくれるアルバムだと評価付けさせてくれます。


総合的には従来のアジカンらしいロックで、それでいて極めてポップで聴きやすい一枚。
またまたJ-ロック界に傑作を打ち付けたのではないでしょうか。


総評 ★★★★☆


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■Dopamaniacs - DOPING PANDA

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Dopamaniacs - DOPING PANDA
Release 2008/03/12

出たー!!ノリに乗って調子にも乗ってる
ドーパンことDOPING PANDAの約二年ぶり、
メジャー2ndFullアルバム!

デジタルとロックの融合を突き詰めた最終進化形態、
その化学反応物質の味をご賞味あれ。
調子こきのボーカル、ロックスター(笑)ことYUTAKA FURUKAWAが率いる
DOPING PANDAの2ndアルバムです。
ジャケも目に痛いですが、歌詞カードはそれ以上にサイケデリックだw

Mステに出演を果たし、既に代表曲にもなりつつある先行曲I'll be thereが示すとおり、
テクノを筆頭としたデジタル・ダンスミュージックとギターロックの見事な融合がアルバムの大きな
コンセプトとなっています。


その為、真っ当なロックサウンドであったインディーズの頃からのファンの評価が気になるところです。
更に前作DANDYISMからももう一回り打ち込みに傾倒しているので、振り落とされるメイニアもいるかも?

※メイニアというのは、なんだかドーパンのファンの俗称らしいです。発案はロックスター。
だからアルバムの呼び方もドーパメイニアックス?痛いですよね(いい意味で)あはは。



デジタルプログラミングに加えて、一部の楽曲ではストリングスを大胆起用してのアレンジも。
音に対して貪欲な彼らの追及は留まる事を知らず、楽曲の幅は以前より更に広がってます。
ただ、それ故にメロディライターとしての極上のセンスは少し埋もれてしまったか?
それも前作までと比べての話ですので、相変わらずぶっとんでそれでいてキャッチーな曲を
書いてくれてますよ。

前作に比べると、と言えば今回はHi-FiThe FireMIRACLEに続くような馬鹿騒ぎ出来る
ハイテンションな楽曲がなかったのも不思議。
ドーパン的にはその役割を占めるのは既にその3曲で納得したのか?
その点からも、やりたい放題とっ散らかしたDANDYISMよりも
どちらかと言えば大人しめの印象のアルバムにはなっています。
特に後半がそんな感じかな。




ポップ、とも言い切れない、
オルタナティブ、なんかでは決して無い、
ロックとしてもデジタルサウンドとしてもどっちつかず、
ノリだけで作ってるんだろうけどそのノリも今回は控えめ…

と言う何とも煮え切らない印象のDopamaniacs。
その内に秘める極上のテンションは聴けばすぐに理解できると思いますが、
最初にこのアルバムは薦めにくい。
結構ファン向けのコアなアルバムかも。名の通りDOPEな一枚でハマれば最高ですよ。


総評 ★★★★★

因みにシングル曲だったCan't Stop Meは、スターに嫌われてるのでハブられてます。合掌。




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