■ 2008年のアルバムレビュー

■パルス - THE BACK HORN

パルス(初回限定盤)(DVD付)
パルス - THE BACK HORN
Release 2008/9/3

結成10周年、武道館でのライブと、彼らにとって
記念すべき年になった2008年に満を辞して
発表された7thアルバム。

ブレイク後に相応しい、J-Rockを代表するような
一皮抜けたサウンドに仕上がっています。

The Back Horn - パルス
アニメソングから予期せぬ?ブレイクを果たしたTHE BACK HORN。
今まで地道に活動を続けてきたバンドが評価されるのは嬉しいものがありますよね。

7thアルバムは既出のシングル曲罠、覚醒を含む全11曲のアルバム。
先行シングルの一つである覚醒が今一つ覚醒しきっていない出来でちょいと不安をもたらしたのですが、
本編はいい意味で期待を裏切ってくれる内容になってました。


一曲目の世界を撃てから、激しい衝動を感じるアップテンポの楽曲。
BACK HORNらしい楽曲ながら、非常にポピュラーな仕上がりになっております。
その後もロックな曲と壮大に鬱な曲を交えながらも、メロディラインはどこかキャッチーな、
受け入れやすくある意味垢抜けた楽曲が並んでいます。
THE BACK HORNと言えばぶっ壊れたその演奏ですが、今回は曲自体にもかなりの自信が感じられますよ。


前作、前々作の暗く退廃的な作りはかなり控えられていますので、
もしかしたら濃いファンからはヌルいアルバムだと評価されているのかもしれませんが、
個人的にはこれぐらいが丁度聴きやすい構成でした。

激しいロックあり、彼ららしい重たい曲あり、ブレイクしたきっかけの罠も収録されていたりと、
話題性とTHE BACK HORNの魅力を詰めるだけ詰め込んだ、贅沢でポップなアルバムです。
その濃すぎる世界観から、手を出しにくいなあ…なんて今まで感じていた
僕みたいなリスナーにも自信を持ってオススメできる作品になってました。


総評 ★★★★☆

↓ 全曲レビューは続きをどうぞ!

■MORE! MORE! MORE! - capsule

capsule 11 MORE! MORE! MORE! - capsule
Release 2008/11/19

彼らがエレクトロ路線に転向してから
これで4作目となる、一年ぶりの11thアルバム。

今まで以上にハイブリッドな音質にこだわり、
ジャケット通りのカラフルな楽曲を散りばめた
作品に仕上がってます。

←こしこのスカート可愛いなー。
capsule - MORE! MORE! MORE!

多作のcapsuleとしては1年という最長のスパンを経て、11thアルバムがリリースされました。
しかしだからと言って特別力を入れたアルバムかと問われるとそうも思えず、
今までの中田ワークス通り、過去のノウハウとインスピレーションで形成された、
必要以上の緊張を感じさせない作品です。
間にPerfume、MEG、鈴木亜美と3枚もアルバムを挟んでいるのですから、これ一枚に特別時間をかけろと
言う方が無理な話ですが…w


全体の印象としてはNEXUS-2060を聴いた時に感じた、
曲は粒揃いだけど、もうこの路線は飽和状態だなあ。というものです。
もちろんこのアルバムにおいても今までの彼らにないアイデアが多く取り入れられていますが、
次回作以降にこれ以上の大きな飛躍は望めない、そんな行き詰まりを匂わせてしまってます。
勿論、中田氏自身も飽き気味なのがそう思わせる最大の理由なのでしょう。


ただNEXUS-2060とただ一つ違うのが、飽和状態であると同時に、もうcapsuleのこのジャンルは今作において
完成しつくされてしまっている、という点です。
中田氏は今回のアルバムのインタビューにおいて『こういう部門について、特にジャンルは指定していない』
と語っていますが、それは今作の音がとっ散らかりすぎて一つのジャンルにまとめきれなかったから、
ではないでしょうか。

L.D.K.の頃に戻ったようなポップなmore more moreから、新基軸にして彼が最高傑作と認めるJUMPER
FLASH BACKをそのまま進化させたようなe.d.i.tなど、
一つのアルバムとは思えないほど、このアルバムの楽曲のジャンルは散らばっています。
同時に、その一つ一つの楽曲のクオリティーは非常に高く、それぞれがジャンルの
頂点にまで達してしまっていると言っても過言ではありません。


後はポップな楽曲が多少入っているとは言え、歌謡曲が嫌いなヤスタカの意向通りにヒットチャートの
メインシーンとは真逆を行くアルバムの方向性、
これが大衆に認められるとはとても思えないんですが、なんか売れてるみたいですねw
Perfumeからの一見さんが多いのか、皆耳が肥えてきたのか…?


初回から一気に引き込まれましたが、この先何度も聴けば聴くほどさらにハマれそうで、
中毒性はかなりのものに仕上がっていると思われます。
それもひとえに、徹底的に追及された音質の賜物でしょうね。
今作を聴くときには、是非是非ヘッドホン推奨です。
裏側まで手に取れるような、透き通るかのごとく頭の中を横切る音の感覚は、他のCDでは
なかなか味わえませんよ。


総評 ★★★★★


↓ 全曲レビューは続きをどうぞ!


■BEST WRAPPIN' 1996-2008 - EGO-WRAPPIN'

ego2.jpg BEST WRAPPIN' 1996-2008 - EGO-WRAPPIN'
Release 2008/10/15

日本を代表する歌謡ジャズグループ、EGO-WRAPPIN'が
12年に渡る活動キャリアを纏めたベストアルバムを
ついにリリース!

アガるアップテンポをまとめた"ヤルキ盤"、
ちょっとしんみりバラードが揃った"セツナ盤"から成る
2枚組はボリューム満点。
生涯を通して聴きたいアルバムになってます。


2、3年でベストアルバムを出すアーティストって、よくいるじゃないですか。
ベストアルバムって、名の通り"BEST"なんですよ。
たかが2枚や3枚のアルバムを聴けば済んでしまようなちっぽけなキャリアで『べすとあるばむ』
だなんて、おこがましいとは思わんかね…。本間先生だって嘆くってもんだ。

まぁ、お前ら一発屋にはそれがお似合いかもしれねえけどなッ!
こちとら1996-2008だあ、文句あっか!!


ひっくり返っても本人達の口からそんな下劣な言葉は聞けないでしょうがw、
とにかく誰もが待ち望んだベストアルバムがついにリリースされました。
しかも間近の先行シングルGO ACTIONにもCMタイアップまでつけちゃって、準備にも抜け目なし。
オリコン初登場4位、おめでとうございます。


昭和歌謡、ジャズ、ブルース、ロック……幾多の音楽ジャンルの要素を一心に背負いながら、
全く新しい音楽観を魅せてくれるEGO-WRAPPIN'の楽曲達。
手垢がつきまくった言葉で表現するなら、「古くて新しい音楽」ですね。
ありきたりな表現ですけど、エゴには本当にピッタリだと思います。

ルーツとされる音楽が幅広いだけあって、楽曲の顔も決して一つではありません。
騒ぎたい時には、楽しい顔を。
しんみりしたい時には、せつない顔を。
中納さん達が数多の表情で音を弾き出すと共に、
聴いている側にもそんな感情を引き出してくれるんですよ。共感、ってやつですか。

音楽って、すばらしい。

RSRの時に無意識に頭に閃いた言葉なんですが、本当に素直にそう思わせてくれる音楽を、
彼らは紡ぎ出してくれます。

本作はそんな数多の表情の内、ヤルキとセツナと称されて2つにジャンル分けされた
名曲らが次々と収録されてます。
長くなったので紹介は続きへ。



■Halan'na-ca Darkside -ep- - VOLA & THE ORIENTAL MACHINE

vola.jpg Halan'na-ca Darkside -ep-
 - VOLA & THE ORIENTAL MACHINE
Release 2008/10/08

元ZAZEN BOYSのアヒト率いる
ニューウェーブ色溢れるロックバンド、VOLAの
ミニアルバム。

短いながらもフルアルバム並の濃さ。
ドロドロです。


俗に言うナンバガ世代でもN.G.Sでもなく、実はZAZENすら音源にまともに触れたことない駄目なヤロウ
なんですが。弾みで聴いてみました。


interlude4曲を挟んで実質5曲収録、ノンストップのミニアルバムになってます。
ほぼ全ての楽曲が疾走感と躍動感に満ち溢れており、20分という時間において最高の満足感を
得させてくれる半面、濃すぎてちょっと疲れたりもしますw

プログレっぽいSEを随所に挟みながら展開していく本作、
冒頭のself-defenseAn imitation's superstarの流れで早くも盛り上がりは最高潮に!
self-defenseはカオティックなロックナンバー、気持ち悪さとガムシャラな勢いがクセになります。
「青龍刀で斬り裂いて」「Japanese-Sword 使う価値なし」 歌詞イミフ。
そのスピード感を全く殺さぬまま、リード曲?のAn imitation's superstarへ。
幾分ポップで聴きやすく、聴き込み深い変態系キラーチューン。

その他いかにもニューウェーブでエキセントリックな衝撃に満ちた楽曲soft genocide
本作中最もキャッチーで普遍的、いい意味でギターが軽い音を鳴らしたInternal Division
最後までアッパーなナンバー、メンバー同士の掛け合いがグルーヴィなDouble Standard
とりあえずどっぷりと濃いロックが収録されちゃっております。



レコ社移籍、メンバーの脱退と大きな変革後初のCDリリースとなったVOLA & THE ORIENTAL MACHINE。
過去の音源はまだ聴いてないので比較は出来ないのですが><、
口で言うよりはずっとポップで聴きやすくハマる人はすぐにハマれる音楽に仕上がってると思いました。
単純に、カッコいいっす。
アップテンポのロックばかり聴きたい人や、ロキノン厨にも安心して薦められます。


総評 ★★★★


■牙をみせろ - THE PREDATORS

PRE.jpg 牙をみせろ - THE PREDATORS
Release 2008/10/15

the pillowsの山中さわお(V/G)、
GLAYのJIRO(B)、
ストレイテナーのナカヤマシンペイ(Dr)とが
集結した、NIRVANAリスペクトバンド
THE PREDATORSが3年ぶりの音源発売。

オルタナティブにドロドロとした濃いロックが
弾けてます。

THE PREDATORS - 牙をみせろ

オリコン初登場6位おめでとうございます。
pillowsよりも売れてるw 3バンドのファンが揃ったから売り上げが上がるのも当然、
ていうか殆どがJIROファンなのかな?


言わずと知れた僕らのさわお・山中さわおがリーダーとなり、
本家pillowsと同じくギター/ボーカルとして、リスナーを見知らぬ果てへと連れてってくれます。

NIRVANAを愛する漢3人が集い楽器を鳴らせば、
そこに生まれるのはpillowsともGLAYともテナーとも、またNIRVANAとも異なるサウンド。
極限までシンプルに削ぎ落とされた轟音が7曲、繰り広げられます。

pillowsが好きでもこちらを苦手とするリスナーもいるでしょうし、
またpillowsが苦手でもPREDATORSなら大好物という方も少なくないでしょうね。
僕はどっちも好きです。


ノリの良いスピード感重視の曲と、オルタナ色の濃いミディアムテンポの楽曲が半々。
作曲もさわおとJIROが半々に扱っており、歯切れの良いさわおの詩がここでも炸裂します。
極めて洋楽っぽいメロディーラインなんですが、
全く違和感の無い日本語の合わせ方のセンスがさすがです。



CD+DVDの一種のみの発売なので、7曲入りのミニアルバムで2800円はちょっと割高な気もしますが><
20分捨て曲無しで延々とリピートできる内容になってますよ。

さっくり聴けるどストレートなロックンロールが聴きたい方にオススメです。


総評 ★★★★☆



↓ 全曲レビューは続きをどうぞ!

プロフィール

Author:501
邦楽大好き。
Pops・Rock・House を中心に
何でも聴いてます。

FAVORITE ARTIST!

ASPARAGUS, ajapai
安室奈美恵, AYUSE KOZUE
UNCHAIN, 安藤裕子
Emyli, m-flo
capsule, KAREIDO
木村カエラ, くるり
Cocco, Salyu
椎名林檎, Syrup16g
ZEEBRA, SUPERCAR
東京事変, Towa Tei
DOPING PANDA, Perfume
the band apart, 髭(HiGE)
日之内エミ, the pillows
My Little Lover, Fantastic Plastic Machine
FreeTEMPO, THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
ミドリ, RHYMESTER
凛として時雨, Ryohei

ブログ内検索

ランキング

にほんブログ村 音楽ブログへ
fc2.gif

ナタリー - 最新ニュース

CHECK LIST @ iTunes

粉雪 - 日之内エミ
日之内エミ - 片想い - Single

今年の冬は、これ聴いて過ごします。

acoakko - My little lover
My Little Lover - acoakko

アコースティックカバーアルバム。
配信限定です。

CHECK LIST @ amazon