■ 2007年以前のアルバムレビュー

■EXIT - トクマルシューゴ

Tokumaru.jpgEXIT - トクマルシューゴ
Release 2007/10/19

日本が世界に誇るポップ・マエストロその人物、
トクマルシューゴの3rdアルバム。

50種類以上の楽器の音色が紡ぐ幻想的な音楽が、
島国と世界中とを繋げます。

トクマルシューゴ - EXIT

トクマルシューゴ、彼を名前でしか知らなかったのですが、Parachuteを聴いてその世界観に一気に
引き込まれてしまいました。
他にはない恐ろしく独創的でファンタジックな音使いが素敵チックです。
CORNELIUSの一種の無機質な冷たさが温かさに挿げ替えられたような、不思議な聴き心地です。

エレキとアコギはもちろん、数々の民族楽器を巧みに使いこなし
根底にポップという概念を残しながら、曲ごとにその表情をころころと変えていきます。
その多彩ぶりは普段バンドや音楽グループでは決して味わえません。
ただただ自分の音楽を追従していくその姿はストイックでありながら非常にエンターテイナー性に溢れ、
彼の名が日本以上に世界に轟いているのも分かります。


収録曲で要チェックなのは一先ずはリード曲のParachuteを。
ポジティブで超キャッチーなポップスの中のポップスソング。とにかく楽器の不思議な音色が
素晴らしいです。晴れた日に空の下で聴きたい。

イントロからループする少し不気味な一小節が頭から離れないGreen Rain
穏やかな癒し系のButton
Parachuteに対してヘリコプターが飛行するような加速感が愉快なD.P.O
そしてラスト手前、シリアスな曲調と歌詞とが胸を締め付けられるようなLa La Radioでクライマックスを
迎えます。間奏での転調後、まるで草原に立ちつくし全身に風を浴びるかのような壮大なアレンジに
鳥肌立ちまくりです、これは聴くべし。


全曲通して35分ちょっと、中だるみなど一切感じることなくその空間に魅せ付けられてしまうアルバムです。
その魅力はこんな駄文では何万分の一すら伝えることはできません、
是非是非インターネットを通してでも、その音源に触れてみてください。

総評 ★★★★★


MySpace - Shugo Tokumaru


PV Parachute - トクマルシューゴ


■Another morning, Another pillows - the pillows

pillo AN Another morning, Another pillows - the pillows
Release 2002/10/23

the pillowsの約6年間のカップリング曲を
纏めた、B面集アルバム。

2枚組20曲というオリジナルアルバムをはるかに
凌ぐ壮大なボリュームから、
彼らの軌跡を垣間見ることが出来ます。

『○○(アーティスト名)はカップリングこそが名曲』

…なんて陳腐な文句は、どんなアーティストの信者からでもよく聞ける台詞です。
RPGでの『ここは○○の村だよ』的な古き良きテンプレートになりつつあるありがたいお言葉ですね。


実際のところは、メジャーシーンでの大半のアーティスト(バンド)の大半のカップリング曲なんていうものは
「一定のセールスを確保すること」から開放された、良くも悪くもどこか脱力しきった、
そのアーティストの独自の色が最もよく考察できる曲なんかが入ってたりするものです。
気が抜けすぎてたり、カップリングにも真面目くさった曲を持ってきたりなんかも、
アーティストそれぞれ。
ファンは楽しめる、いやむしろファンだからこそ楽しめるという楽曲が多い傾向にある気がします。

じゃあ、ピロウズはどうなのさ?



彼らの曲もご多聞に漏れず、より自由な楽曲が多い気がします。
と言うかこの当時の彼らってシングルの過半数が訳分からん曲だったり、
何より売れてないから元から濃いファンしか聴く対象がいなかったりするんですよねw

そして、アルバムの中の適当に作ってそうな曲が、意外と長く聴ける名曲だったり。
これがさわおクオリティ。

ですからシングル曲だろうがアルバム曲だろうがカップリング曲だろうがpillowsには関係なく、
オリジナルアルバムとほぼ変わりなく聴くことが出来ます。
それで20曲入って2500円だから安いものです。
ピロウズがちょっと気になってる方なら、聴いてみて絶対に損はないですよ。


LOSTMAN GO TO CITYのチケットが取れたのでまた聴き始めたのですが、
Another morning, Another pillows2も出ないかなー。


総評 ★★★★



相変わらず曲の当たり外れは人によって激しいのもまた、安心のさわお品質。
特に気に入ってる楽曲をちょろっとレビューしたいと思いますので続きをどうぞ。



■Sugarless GiRL - capsule

capsule8.jpg Sugarless GiRL - capsule
Release 2007/2/21

capsuleの8thアルバムは、
フロア使用のクールなサウンド第二弾。

前作より更に太く、ブラックになった音圧は
正にSugarless。

ジャケットの手ブラはこしこじゃなくてフリー素材です。

capsule - Sugarless GiRL (with Bonus Track)


前作を踏襲しつつ一段とトガった音になり帰って来た8thアルバム。
彼らを象徴する存在であったキューティでポップなメロ&サウンドは表題曲の一曲のみで、
キラキラしたシンセの音も懐かしくなるエレクトロニカものが並んでいます。

現在のヤスタカサウンドに繋がる見事な転機となったこの一枚、
さすがに前作までのcapsuleを聴き続けたリスナーにとっては受け入れ難い点も多く、
発表された当初は賛否両論ものでした。
僕もこの方向転換に頭を悩ませた(FRUITS CLiPPERの時にでしたが)クチでしたが、
Starry Skyを聴いた瞬間にそんな些細な問題は吹っ飛びましたね。
これについては今年の頭に散々語っちゃいましたがw


capsule自身と日本のシーンにおいて斬新な革命を見せた本作ですが、
アルバムとして評価する際にやや難点あり。
Starry SkySugarless GiRLという2曲の出来のみが飛び抜けすぎていて、
他が霞んでしまう点。
インストものと歌モノが約半々、相変わらずサンプリングボイスを使ったりして
こしこ嬢の出番が少ないという文句もあるものの、
構成自体のバランスはまずまずです。

その分、ヤスタカ印の金太郎飴の兆候が早くも見えてきてしまっている点が残念なところ。
前述した2曲だけなら最高なんですが、逆にその2曲が浮いてしまうので通して聴きづらいです。
彼らのアルバムって実験的過ぎてそういうの多いですけどね…w


総評 ★★★★




↓ そろそろcapsuleも腐食気味なのでなんか適当な全曲レビュー


■Beautiful Dreamer - Weekenders

WE.jpg Beautiful Dreamer - WEEKENDERS
Release 2007/7/22

FreeTEMPOSatokolabを擁する杜の都仙台発
Forestnautsのレーベル・プロデューサーである
スズキ・シンイチと、
コンポーザー、ワタナベ・ノボルから成る
ハウスユニット、WEEKENDERSのデビューミニアルバム。

すいません説明はほぼコピペっす。


1. Wish feat. 矢野睦
2. Everything feat. Satokolab
3. Beatuiful Dreamer feat. SHEEAN
4. Claire feat. 矢野睦
5. Shine feat. Satokolab

気付いたら1stフルアルバムが発売してたWEEKENDERSの1年前のミニアルバムを軽くレビュー。

FreeTEMPOを産んだあのForestnauts発アーティストと言うことで、
産み出される音はまるっきりFreeTEMPOそのもの。
フリテンみたいなオシャレをきどったサウンドが好みなら聴けるし、受け付けないならまるでダメな
そんな感じのハウスユニットです。

フリテン初期の頃の音の新鮮さに、最近の乙女ハウスの要素が若干強めに出た印象。
ややミーハー寄りでとっつき易いかな?
どちらにせよFreeTEMPOの新譜と勘違いしても全く問題ないというw



参加したゲストボーカルも矢野睦・Satokolab・SHEEANとお馴染みの方々が集結。
不安要素はないんですが、目新しさも特にないですよっていう。

そんな中で収録曲なんですが、タイトル曲のBeautiful Dreamerがやはり頭一つ抜きん出た印象。
Vo.を務めるのは、FreeTEMPO作品ではshi-un名義でSYMMETRYを歌っていたSHEEAN
やや独特な発声の仕方を持つ彼女のボーカルは癖が強めですが、
鬼キャッチーなメロと乙女ハウス一直線のサウンドの前にはそんな些細な問題は消し飛びます!
それに、彼女の甘くてべったりするような歌声がこの曲にはマッチしているのですよ。

FreeTEMPOに近くて、FreeTEMPOには無いようなポップな魅力が詰まった名曲でございます。

他にもSatokolabが参加した2曲はトラックが宇宙を感じる神秘性に満ちたものでいい感じ。



昔のFreeTEMPOのような、音に対する意欲心、初期衝動に近いものがありありと感じられる
期待のハウスユニット、WEEKENDERS。
ハウスが好きな人なら聴いてみても損は無いですよ。


総評 ★★★★


■FRUITS CLiPPER - capsule

capsule7.jpg FRUITS CLiPPER - capsule
Release 2006/5/10

新世紀capsule、第一弾。
ピチカートを引き継いだおしゃれポップスから、
クールなフロアへ降り立ったcapsuleの新境地。

ピチカート●ァイヴに続く禁止ワードは『ダフ●パンク』?

capsule - FRUIT CLiPPER

前作L.D.Kで示されたcapsuleの新しいフィールドへのサイン。
バリバリのクラブ仕様となって、capsuleは生まれ変わりました。
今でこそJ-POPシーンにおけるエレクトロニカの顔みたいに扱われているヤスタカですけど、
そのルーツはこのアルバムから始まったのです。


このアルバム最大の特徴は、エレクトロニカという新境地に手をだしながらも、
前作までのガーリーポップの要素をそのまま引き継いでいるという点。
これ以降のSugarless GiRLFLASH BACKではビターでカッコいいcapsuleが姿を表しますが、
今作では従来通りの可愛い路線の楽曲にエフェクトかけまくって形付けています。

この路線はPerfumeMEGに明け渡してしまったから、capsuleとしてはもう回帰はしないんでしょうね。
一番バランスがいいアルバムだったから、もう少しこの頃の音源も聴いてみたかったな。


と言う訳で前作L.D.Kに続いて、中田氏とこしこ嬢が紡ぐ可愛さ+カッコよさが同居した、
非常にバランスがよくかつ魅力に溢れたアルバムになってます。

昨今のヤスタカワークスと比べても遜色ない出来とアレンジのし具合ですので、
ヤスタカブームから初めてcapsuleに触れるリスナーの方にもとってもオススメできます。


総評 ★★★★☆

↓ 全曲レビューは続きをどうぞ!


プロフィール

Author:501
邦楽大好き。
Pops・Rock・House を中心に
何でも聴いてます。

FAVORITE ARTIST!

ASPARAGUS, ajapai
安室奈美恵, AYUSE KOZUE
UNCHAIN, 安藤裕子
Emyli, m-flo
capsule, KAREIDO
木村カエラ, くるり
Cocco, Salyu
椎名林檎, Syrup16g
ZEEBRA, SUPERCAR
東京事変, Towa Tei
DOPING PANDA, Perfume
the band apart, 髭(HiGE)
日之内エミ, the pillows
My Little Lover, Fantastic Plastic Machine
FreeTEMPO, THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
ミドリ, RHYMESTER
凛として時雨, Ryohei

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